新型コロナウイルスワクチン開発で予想以上の効果!?
水瀬ケンイチ
新型コロナウイルスワクチン開発の思惑により、世界の株価が上昇しているようです。
米ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンで高い有効性を示す初期データを公表したことを受け、金融・資本市場は大きく動いた。9日昼(日本時間同日夜)の欧州株式市場では主要指数が急騰している。フラ
NYダウ一時1600ドル高 初の3万ドル目前(写真=ロイター)
【ニューヨーク=宮本岳則】9日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が大幅反発で始まり、上げ幅は一時1600ドルを超えた。2020年2月につけた最高値(2万9551ドル)を超え、3万ドル台乗せを視
まだ最終段階ではないようなのですが、もし、新型コロナウイルスのワクチンができるのであれば、素晴らしいですね!!
いまも新型コロナウイルスによって世界中の経済活動が押さえつけてられています。まさに全人類待望のワクチンです。はたして人類はこのウイルスに勝つことができるのか、続報を待ちたいと思います。
一方、株価の方は一足早く、上昇しはじめています。
しかし、製薬会社のワクチン開発は頑張ってほしいですが、投資家はひと呼吸つく必要があるかもしれません。なぜなら、大幅に上昇するということは、大幅に下落する可能性も同時に内包しているからです。
投資のリスクは、発生確率が高いと考えられる期待リターンを中心に、おおむね左右対称につりがね型に発生確率が広がっていると考えられています。正規分布とよばれているシンプルなモデルです(モデルなのではみ出ることも当然ありますが)。
ワクチン開発の最終段階で副作用などのケチがつくかもしれませんし、大いなる肩透かしになる可能性も十分に考えられます。株価は人々の思惑でかんたんに暴騰したり暴落したりします。株価の暴騰のあとにそれを上回る暴落というパターンは枚挙に暇がありません。
ただ、そのブレ幅は、上記グラフのように一定の範囲内に収まる可能性が高い。そこである程度の「リスク管理」ができます。
いまやっている資産運用が、自分のリスク許容度の範囲をこえていないか。年間いくらまで(何%)までの損失なら耐えられるか。市場から一発退場することなく、市場に居続けるためには、これが重要になってくると思います。
リスク許容度は、市場が下落した時に確認しましょうという解説がなぜか多いですが、本当は市場が上昇している時に「こそ」チェックすることが大切です。
上がりすぎた資産を売却してリバランスすれば利益確定になり一部「勝ち逃げ」できます。市場が下落してから「自分のリスク許容度を越えてました…」と気づいても、資産は想定以上に減ってしまった後でもう「手遅れ」なのです。
私がおすすめするリスクの意識の仕方は、市場がぐぐっと上がった時には、「上がった金額のプラスをそのままマイナスに変えてみて、その下落にも耐えられるのかどうかを自問自答する」ことです。
投資は自分のリスク許容度の範囲内で行うことが肝要。そして、リスク許容度の確認は、株価が上昇している時「こそ」行うべし。
世界中の製薬会社がワクチン開発に向けて頑張ってくれているので、私たち投資家もリスク許容度の確認という仕事をしよう。
ワクチン同様、投資も「備えあれば憂いなし」です。
リスクについては、昔の記事ですがこんな記事もよく読まれています。ご参考にどうぞ。
いまも新型コロナウイルスによって世界中の経済活動が押さえつけてられています。まさに全人類待望のワクチンです。はたして人類はこのウイルスに勝つことができるのか、続報を待ちたいと思います。
一方、株価の方は一足早く、上昇しはじめています。
しかし、製薬会社のワクチン開発は頑張ってほしいですが、投資家はひと呼吸つく必要があるかもしれません。なぜなら、大幅に上昇するということは、大幅に下落する可能性も同時に内包しているからです。
投資のリスクは、発生確率が高いと考えられる期待リターンを中心に、おおむね左右対称につりがね型に発生確率が広がっていると考えられています。正規分布とよばれているシンプルなモデルです(モデルなのではみ出ることも当然ありますが)。
ワクチン開発の最終段階で副作用などのケチがつくかもしれませんし、大いなる肩透かしになる可能性も十分に考えられます。株価は人々の思惑でかんたんに暴騰したり暴落したりします。株価の暴騰のあとにそれを上回る暴落というパターンは枚挙に暇がありません。
ただ、そのブレ幅は、上記グラフのように一定の範囲内に収まる可能性が高い。そこである程度の「リスク管理」ができます。
いまやっている資産運用が、自分のリスク許容度の範囲をこえていないか。年間いくらまで(何%)までの損失なら耐えられるか。市場から一発退場することなく、市場に居続けるためには、これが重要になってくると思います。
リスク許容度は、市場が下落した時に確認しましょうという解説がなぜか多いですが、本当は市場が上昇している時に「こそ」チェックすることが大切です。
上がりすぎた資産を売却してリバランスすれば利益確定になり一部「勝ち逃げ」できます。市場が下落してから「自分のリスク許容度を越えてました…」と気づいても、資産は想定以上に減ってしまった後でもう「手遅れ」なのです。
私がおすすめするリスクの意識の仕方は、市場がぐぐっと上がった時には、「上がった金額のプラスをそのままマイナスに変えてみて、その下落にも耐えられるのかどうかを自問自答する」ことです。
投資は自分のリスク許容度の範囲内で行うことが肝要。そして、リスク許容度の確認は、株価が上昇している時「こそ」行うべし。
世界中の製薬会社がワクチン開発に向けて頑張ってくれているので、私たち投資家もリスク許容度の確認という仕事をしよう。
ワクチン同様、投資も「備えあれば憂いなし」です。
リスクについては、昔の記事ですがこんな記事もよく読まれています。ご参考にどうぞ。
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前回の連載(第4回 保有資産の値動きの9割がこれで決まる!? アセットアロケーション(資産配分)を簡単に計算する)の内容が、とても重要だったので簡単に振り返ります。 アセットアロケーション(資産配分)で保有資産の値動きがほとんどが決まってしまうこと、自分のリスク許容度(耐えられる最大損失金額)の範囲内でアセットアロケーションを作ること、そして、保有資産の期待リターンとリスクを自動計算してくれる超便利...
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