政治と芸能とエロの話ばかりの週刊誌が熱心な株特集を組む時
水瀬ケンイチ
コロナ禍にもかかわらず、「靴磨きの少年」の逸話よろしく、いろいろな一般誌で株の特集が組まれています。もうバブルなんじゃないの?という意見も散見されます。
マネー誌以外の雑誌の株特集がここにきて爆発的に増えてきた…
— 野村 純 (@kagimurajun) May 6, 2021
あとは分かるな
一個人あたりが株特集組んだタイミングが最後の逃げ場だぞ pic.twitter.com/dG4hWPLMxU
私個人は、他人に靴を磨いてもらったことはありませんし、最近も、コロナ禍のなか見知らぬ人と会話してたまたま株の話になるという経験はしてません。
しかしながら、私が投資をしている過去約20年のうち、ふだん政治と芸能とエロの話ばかりの一般誌がいっせいに株特集を組むときは株が一時的にブームになっていて、その後の相場状況は、大勢の人が一般誌の情報に感謝するようなことにはならなかったという印象があります。
雑誌「一個人」がどういう雑誌なのかは存じません。読んでないし。ただ、今の状況はバブルかもしれないと一応の警戒はしておいて損はないと思います。ましてや、このタイミングでポジションにレバレッジをかけはじめるとか、今までやっていなかった投資対象(仮想通貨など)に新たに手を出しはじめるなどはあまり得策ではない気がします。
とはいえ、この手の「靴磨きの少年」的な逸話は、目立つし話題になるので自分の記憶に強く残っているだけで、実際は、一般誌の株特集なんぞに関係なく相場は上にも下にも動き回っていて、それらが自分の記憶に残っていないだけということも考えられます。有意な調査データがあるわけでもありません。
個人の経験を一般化するつもりはありませんが、私はそういう目で日々の相場を見ながら、どう転んでも致命傷にならないように準備をしているということは、このブログに記録しておきたいと思います。準備といっても自分のリスク許容度の範囲内におさまる所定の資産配分(アセットアロケーション)をキープするだけです。
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