積み立てインデックスファンドの一本化についてたくさんご質問をいただきましたので回答します

水瀬ケンイチ

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昨日、「毎月の積み立てインデックスファンド1本化を詳細検討。その結果!」というブログ記事を書いたところ、たくさんご質問をいただきましたので、主なものに回答してみたいと思います。

昨日の記事の概要は、今まで積み立て用のインデックスファンドとして、eMAXIS Slim シリーズの国内株式(TOPIX)、先進国株式、新興国株式インデックスの3本を1:7:2の割合で組み合わせて積み立てていたところ、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に一本化したという話です。

毎月の積み立てインデックスファンド1本化を詳細検討。その結果!

毎月の積み立てインデックスファンドの1本化を検討しています。現在、株式クラスについては以下の3本のインデックスファンドに投資しています。・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス国内株式:先進国株式:新興国株式=1:7:2の割合で積み立てています。これを、・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)だけの1本に集約することを検討しています。検...


それでは、いただいたご質問と回答を。

いつも楽しくブログを拝読しております。
「毎月の積み立てインデックスファンド1本化を詳細検討。その結果!」の記事について、一本化することにより積立を中止する3ファンド(国内株式等)は、売却するのでしょうか?又は、信託報酬をとられつつも、保有し続けるのでしょうか?
私は、常に信託報酬が低いファンドがあると、その時に積み立てていたファンドの積立を中止し、低いファンドの積立をしています。そうするとファンドの数が増えており、それらのファンド(積立をやめたもの)はどうすればよいのか悩んでいるものです。その点を踏まえ、どのようにしているか教えていただきたいです。

(Aさんより。ブログのメールフォームから)

とてもよくわかります。長くインデックス投資をしている者にとって共通の悩みだと思います。

今回、積み立てインデックスファンドを一本化することにしましたが、今まで積み立てた3ファンドは売却せずに、今後も保有し続けます。売却して乗り換えることでかかるコストと、乗り換えることで得られるリターンアップを比較すると、保有し続ける方がよいと考えました。

日本のインデックス投資環境は発展途上にあるため、インデックス投資歴が長くなると保有インデックスファンドの銘柄数が増えていってしまうのは、ごく自然なことだと思います。あまり気にしないのがよいと思います。

水瀬さん、いつも有益な情報をありがとうございます。
初心者の私にもわかりやすい解説で大変ありがたく、ほぼ全ての記事を拝読しております。

今回は、ついにファンドを1本化されると言う事で、かなりの反響があったのでは無いかと思います。
1点伺いたい事があります。
先日の低コスト比較にて、
日本を含む全世界株式は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」(雪だるま全世界株式)が高評価でした。
今回1本化されるファンドに
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を選択された判断理由を知りたいです。
よろしくお願い致します。

(Bさんより。ブログのメールフォームから)

四半期ごとに更新している過去の低コスト比較記事を順に追ってみていただきたいのですが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」(雪だるま全世界株式)が比較可能になってからずっと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の方がトップでした。ブログ記事は四半期ごとにその時々のスナップショットで比較しているので、「実績」と「推移」を見た方がよいと考えました。

もちろん、今後、数年にわたり「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」(雪だるま全世界株式)の方がトップになる可能性もありますが、もはや「頂上決戦」といえる僅差だと考え、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を選択しました。なお、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」(雪だるま全世界株式)も良いファンドだと思いますし、他人に押し付ける気はございませんので、お好きな方をどうぞ。

質問があるのですが、インデックスファンドを鞍替えする時って一度利確されてから買付するんでしょうか?

買付日までのタイムラグの間に数%上がった状態になってしまったら数年間の手数料で出るはずの差分をパーにしてしまうリスクがあるのかなと思ったのですが何かいい方法があるのでしょうか🤔

(Cさんより。ツイッターのリプライから)

今後積み立てるインデックスファンドを変えるだけで、既に投資したインデックスファンドはそのままです。将来、取り崩す時に、運用コストが高い商品から順に取り崩していくことになるだろうと思っています。

ちなみに、大昔、高コストなインデックスファンドしかなかった頃に、インデックスファンドがある程度積み上がったら売却してまとまった資金で海外ETFへ乗り換える「リレー投資」をしていたことがあり、その時は「生活防衛資金」(投資しないで現金で保有している安全資産)を一時拝借して、売買にタイムラグが出ないように調整してました。ご参考まで。

勉強になる。でも、わからないことが1点。

国内株式:先進国株式:新興国株式=1:7:2の割合で投資していたのが前提だけど、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の地域別構成比率は、6.9:80.7:12.4なので、ポートフォリオとしては多少変更されてしまう気がする。

どうなんだろう?

(Dさんより。ツイッターのコメント付きリツイートから)

ポートフォリオ全体の期待リターンとリスクを数値で確認したところ、「大差ない」と判断しました。それよりも、運用コスト削減と手間軽減の方を優先しました。

一般論ですが、資産配分を検討する際に、ポートフォリオの期待リターンとリスクを数値で確認せずに、頭の中のイメージだけで考えて思い悩むかたが多いように思います。推計にはなりますが、無料のツール等を使って数値で確認するようにしてみるとよいかもしれません。

配分比率を少しずつ変えながら、ポートフォリオ全体の期待リターンとリスクがどの程度変わるのか(気にする程の違いがあるのか)、見てみることをおすすめします。

オルカン一本の手軽さは捨てがたいですが、以下の点が気になりました。

日本株をTOPIXとしている点
→日経平均は検討余地ある?
名目コストの信託報酬で計算している点
→実質コストだと結果が変わりそう。
eMaxisSlimのみで比較している点
→ニッセイやたわらも低コストある。

(Eさんより。ツイッターのリプライから)

私が日経平均ではなくTOPIXに投資している理由、実質コストは毎年変動し、決算後になってみないとわからないこと(「受益者還元信託報酬率」も考慮できず)、他のインデックスファンドとの比較については四半期ごとに行なっていることについては、ブログの過去記事にたびたび書いていますので、ご興味があれば探してみてください。そのうえで、上記Bさんへの回答をご覧いただけるとよいかもしれません。

最終的に、ご自身で比較検討して、納得できる商品に自己責任で投資なさってください。他人のやり方はあくまでもご参考に。

以上、いただいた主なご質問に回答させていただきました。あくまでも私がおこなった選択に対する私なりの回答ですので、万人に当てはまる正解ではありませんし、他の選択を否定するものではありませんので予めご了承ください。

ご覧いただいた皆さまのなにかのご参考になれば幸いです。

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Posted by水瀬ケンイチ