親として子に最も伝えたいのは「お金の管理の大切さ」

水瀬ケンイチ

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内閣府の調査で、自分の子どもが成人するまでに親として伝えたいことをたずねるものがありました。20~40代男女が親として子に最も伝えたいのは「お金の管理の大切さ」だったとのこと。


詳しくは上記の第一生命経済研究所のレポートをお読みいただきたいのですが、他にも、恋愛・結婚・家事などに関する身近な選択肢も多い中、「お金の管理の大切さ」が1位というのは、じつに今っぽい結果でおもしろいと同時に、深い意味がありそうです。

単にお金にうるさい親御さんが多かったということなどではなく、家族を作るかどうか以前に、まず子どものライフコース(人生の変化の道筋)が多様化している。それに対応するために必要なお金の知識を身につけてある程度の資産を作ることが不可欠だという現実的な親心といったところでしょうか。



上記レポートでは、子どもにとって結婚して家庭を作るまでの、大卒では8年近く、短大・高校卒では10年以上にわたる最初の「シングル期」をどのように過ごすかが、その後の人生をより良いものにしていく上で重要になると感じている人が多いからではないだろうかと分析しています。

個人的には、恋愛するのもしないのも、結婚するのもしないのも、子どもを産むのも産まないのも、すべて個人の自由だと思います。人生の価値観はひとつじゃないし、教科書どおりのモデルケースが幸せとは限らないし、ましてや親といえども他人が決めるものではありません。すべては本人次第。その本人ですら、予想外の出会いによって考え方を変えることだってあるでしょう。

しかし、そのような人生の岐路に立たされた時、お金の知識とそれなりの資産があれば、選ぶことができる人生の選択肢が広がるのは間違いないと思います。お金はいくらあっても困るものではありません。いつもカネ、カネと言う守銭奴になれということではなく、世の中には、お金では買えない幸せもありますが、お金で避けられる不幸はたくさんあるのもまた事実ということ。

いま20代の若い方々の前には、無限の可能性が広がっているわけですが、子どものために多くの親が伝えたいことが「お金の管理の大切さ」であるという意味を、ちょこっとだけ考えてみていただけたら、親子ともに幸せに近づけるかもしれません。

私たち夫婦には子どもがいませんので、せめて、このブログを読んでくださる若い読者さんのために、上記の調査結果とそこからわかる世のお父さんお母さんの気持ちを伝えられたらいいなと思い、本ブログ記事を書きました。伝わるといいなぁ。


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Posted by水瀬ケンイチ