読者のかたからうれしいセミリタイア実現のご報告

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古くからのブログ読者のかたから、セミリタイアを実現したいううれしいご報告が届きました。

単にセミリタイアしたという事実だけでなく、セミリタイア「後」の年金受給までのライフプランと資産取り崩しの考え方が書き綴られていました。とても貴重な先行事例の情報で、私が独り占めしておくにはもったいなさすぎると考え、ブログで広く紹介させてほしいとお願いしたところご快諾いただいたため、全文を掲載させていただきます。

なお、プライバシーを考慮して居住地など地名に関する部分については○○と伏せさせていただきます。それ以外は原文のとおりです。

件名:セミリタイア実現のご報告

水瀬ケンイチさま

 ○○在住の「同じ沿線出身でセミリタイアした人」と申します。

 さすがに初回から皆勤ではありませんが、2005年頃からブログを毎日欠かさず拝読しています。1度、2008年1月下旬にメールのやり取りをさせていただいておりますので、リーマンショック以前から拝読していることだけは確実のようです。

 さて、私事にて大変恐縮ですが、当方、本年(2021)3月末をもって26年間勤続した国家公務員の職を辞し○○に定住、セミリタイアに漕ぎ着けることとなりました。

 セミリタイアに至る詳細は割愛させていただきますが、「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」(+「お金は寝かせて増やしなさい」も)がここに向けての大いなる道標となったことだけは間違いのないことですので、御礼と共にセミリタイア後のライフプラン等について、ご報告をさせていただきます。

 今後のライフプランは以下のように考えていたものの、このような話は新旧職場の同僚に詳らかにするような性質でもなく、胸の内に仕舞っておくつもりでしたが、7月14日の投稿記事「『FIRE』についての山崎元氏のコラムと『インデックス投資ナイト2021』でのこと」が非常にタイムリーだったこと、また、FIRE狙いのブログは数あれど、実際のリタイア事例は未だ少ないものと捉えておりますので、自身の脳内整理を兼ねつつ幾何かでも、今後、早期リタイアを目指す皆さんへの参考になればと思い、不躾ながら筆を取らせていただきました。

箇条書き↓で恐縮ですが向こう20年間(年金受給まで)のライフプラン
・年齢45歳、独身、出身地・横須賀で年数回は帰省(を兼ねた旅行)予定。
・自宅は家賃3万円の戸建て賃貸、150坪程度の畑付き。
・公務員退職後は警備員のアルバイトで10~12万円程度の月収、勤務日数15日/月、国民年金&国民健康保険。
・ゆくゆくは畑で換金作物栽培を計画。
・換金作物栽培(農業)が軌道に乗れば警備員アルバイトは減らしていく方向。
・保有資産は退職金約1千万円を加え、5千万円超の規模(1億はまだまだ)。
・iDeCoに毎月68,000円を拠出(新規拠出は無理なので保有資産の振替)、課税所得をほぼ0に近付けることを計画。
・日々の生活費はバイト給与で賄いつつ、年数回の帰省費用は運用益の取り崩しで賄っていく目論見。
・保有資産内のリスク資産:安全資産の割合は8:2。
・リスク資産の内訳は「eMAXIS 8資産均等型」と「eMAXIS 全世界株式」を8:2の割合で保有(iDeCoは「楽天・全世界株式インデックス」で代替)。


 途中、○○へ転勤した時期もあったものの、2004年に転勤で赴任して以降、足掛け17年間にわたる○○生活が気に入ってしまい、もう転勤せずに定住したいという思いと、縮小一方という旧職場の現状に鑑み、3月限りでの退職、セミリタイアを決断したのですが、特に高尚な理由もなく、単に転勤したくない、緩めに生きて行きたいという怠惰な願望が実現したに過ぎませんし、また、独身でリタイアのハードルが低かったこと、○○の知人に畑付きの空き家を斡旋してもらえたという幸運が重なったこと等々、決して万人向けのモデルケースには成り得ないものと思いますが、「最低限の生活費を緩めバイトで稼ぎ、小遣い(帰省費用)は運用益で捻出」というライフスタイルはインデックス投資でFIREを目指す方には受け入れられやすいのではないかと、勝手に想像しています。

 以下、テクニカルな話になりますが、「年間3%運用、1%取り崩し」(年間150万円の運用益の内、50万円を取り崩し)が叶えば、資産を毀損することなく程々の小遣いを得ることが可能かなと考えています。もちろん、リーマンショックも体験していますので、一筋縄でいくものではないということは重々承知していますし、足許の株価低迷(3月末比ではマイナス)は取り崩し云々と言える状況にありませんので、低迷期にどうするかは思案の為所(「上昇に転じるまで只管、臥薪嘗胆」「好調時に下落を見越して基金作成」「下落していようが淡々と1%取り崩し」の3択かと思います)ですが、少なくとも上昇期にはこれまでよりも短いスパンで、リバランス兼ねた取り崩しを行っていくのが良いのかなと考えています。例えば3か月で1割上昇すれば、リバランスと取り崩しを行いつつ、想定以上の運用益は下落に備えた基金に入れる等ですね。

 軟調下の現状では、このような取り崩しプランも妄想に過ぎませんので、これ以上書き連ねることは控えますが、リタイア先行事例として皆さんの実験台になれれば幸甚と考えている所です。

 水瀬さんに於かれましては、ご多忙な御身かと存じますので、お時間を割いてまでこのような駄文にご返信くださる必要はありませんが、「リタイア後のライフプランニング」のようなネタが掲載された場合には、懲りずに食いつかせていただくかもしれませんので、ご承知おきいただけるとと幸甚です。

(メールフォームからのメッセージより)


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まずは、セミリタイア実現おめでとうございます!

国家公務員という安定した仕事をやめて、ダウンシフトすることはとても勇気がいることであったと推察します。しかし、月15日のアルバイト、住居、保守的な資産運用、資産の個人型確定拠出年金(iDeCo)化、保守的な資産の取り崩し、将来に向けた換金作物栽培(農業)の準備など、セミリタイア後の計画が緻密に練られていて、頷くことしきりでした。

ご本人がおっしゃるとおり、「最低限の生活費を緩めバイトで稼ぎ、小遣い(帰省費用)は運用益で捻出」というライフスタイルは、インデックス投資でFIREを目指す方には、比較的受け入れられやすいのではないかと私も思いました。

その後のメールのやりとりで、ブログで取り上げたFIRE(Financial Independence, Retire Early)のバリエーションでいえば、「当方のライフスタイルは『Barista FIRE』あたるのか」とご本人も知ったとのこと。名前が後からついてくるまさに先行事例なのだと思います。

セミリタイアやFIREの良し悪しや、みんなが目指すべきかどうかなどをここで語るつもりはございません。ただ、人それぞれ、様々であるはずの生き方のひとつとして、セミリタイアを選んだかたが実際にいて、このように考えているというひとつの事例として、自分の参考にさせていただくとともに、ブログで皆さまにも情報共有させていただきたいと思いました。

それにしても、当ブログがはじまった2005年から毎日見てくださっているということは、もう15年以上、私と同じ相場環境下で同じ情報を共有しているということになります。苦楽を共にしてきたもはや「戦友」と呼ばせてほしい。おめでとう、戦友よ。報告ありがとう。

今年3月末にセミリタイアされてから4か月が経り、生活が軌道に乗ってきたところではないかと思います。平穏な生活が今後も続きますよう祈念いたします。


※言わずもがなですが、投資やセミリタイアの判断は自己責任であることをご了承ください。
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