FIRE実践者が失敗して続けられなくなったらどうするのか
水瀬ケンイチ
夢いっぱいの「FIRE」(Financial Independence, Retire Early)実践者が、失敗して続けられなくなったらどうするのか。もしもに備える記事があったので取り上げます。
FIRE失敗のリスクに備える。緊急時に頼れる公的支援は? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
働いて稼いだ資産を投資に回し、その運用益だけで生活するFIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に自立して早期退職)。 しかし、人生は思った以上に長いもの。運用に失敗したり、物価が上昇した…
・住む家がなくなったら「住宅セーフティネット」制度
・シェアハウス、サブスク型住宅、空き家バンクを徹底活用
・FIRE中止で再就職先を探すなら職業安定所へ
・当座のお金の工面に使える「生活福祉資金貸付制度」
・本当に困ったら生活保護の受給も視野に
将来のことを正確に予測できる人は一人もいないので、相場の大暴落や本人の大ケガ・病気、資産課税などでFIRE生活の予定が狂うことはありえます。いざというときの公的支援を知っておくことは安心感につながると思います。
同時に、「いざというときはまたすぐに働けるだけのスキルや人脈、人生を共に過ごす大切な家族との良好な関係、地域・コミュニティーとのつながりを築いておくことが重要」というトウシル編集チームの指摘に説得力を感じました。ひとことで言えば、自分の「生きる力」を維持しておくことでしょうか。
最近は、それほど多くない資産で20代などかなり早い段階でFIREを実践するかたが散見されはじめました。折しも、米国株をはじめ長らく続く上げ相場のなかです。相場が逆回転しはじめた時に、続けられなくなってしまうかたも出てくるように予想します。
そういう意味で、上記トウシルの記事はFIRE失敗時のことを予め考えておくことをすすめる良心的な記事だと思いました。私も道半ばなので勉強になりました。
日本経済新聞電子版に早期リタイアについての記事が掲載されています。シリーズ記事のようです。投資の目的は早期リタイア 若年層にじわり拡大中まとまった資産や十分な副収入を手に入れ、早く会社を辞めて自由に生きたい……。サラリーマンの多くが一度は思い描くであろう「脱サラ」の夢。米国でも「アーリーリタイア」は今も昔も成功者の証しだ。そんな早期退職が今、「FIRE」という新たな名前を得て若者たちの熱い視線を集めてい...
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