「日本型FIRE」って?
水瀬ケンイチ
トウシルに「日本型FIRE」についての記事が掲載されています。
「FIREできない」は思い込み!日本型FIREは「40歳」にこだわる必要はなし | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
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個人的に、何がどう十分なのかわかりません。わかりませんが、現時点でもう若者ではなくても、上記記事の主張のように毎月の拠出金額を多く投資に回せば、定年よりも少し早めのリタイアは可能というのは理解できます。毎月多額を投資に回す過程では、節制した生活が必要になるし、その生活習慣はFIRE生活を守ることと相性は良いと思います。
一方で、上記記事の主張の、リタイア後の資産取り崩しを認めることにすることで必要資産金額を減らすという考え方はちょっと危険だと思います。
長期投資家は実感をもって理解できると思いますが、こういうシミュレーションで使用される運用利回りは年率+5%とか+6%といった理論上の期待リターンです。しかし、実際の毎年のリターンはリスク(ボラティリティ)があるため、ある年は+10%だったり、ある年は▲20%だったり、大きくばらつきます。数年連続でリターンがマイナスということも十分ありえますし、実際、過去にはありました。
資産運用だけで生活を維持しようとするのは、相当強靭なメンタルを求められます。準備すべき資産額を減らすのではなく、副業などで日銭を稼ぎ資産寿命を少しでも伸ばすことで、FIRE生活を守るという方向性がよいのではないかと思いました。
FIREの考え方自体が一般的ではない上に、上記の内容も個人的な考え方で一般化できるとは考えておりません。あくまでも個人的な考えを書きました。「こんな考え方の人もいるんだ」と参考程度にとらえていただければ幸いです。
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