「会計の世界史」「ウォール街のランダム・ウォーカー」「敗者のゲーム」など最大70%OFFのキャンペーン実施中

水瀬ケンイチ

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現在、Kindleストアで「最大70%OFF Kindle本クリスマスセール」が実施されています。20,000冊以上の対象Kindle本が最大70%OFFです。そのなかから、当ブログの読者さまにおすすめの本をご紹介します。

まずは、「会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語」(田中靖浩著)です。


本書をひとことで言うと「会計エンタテイメント」本です。投資家の投資判断のモトになる会計について、普通は借方・貸方・仕訳といった会計用語や細かい手続き、数字が中心であることが多いものですが、本書はなんと「数字が出てこない会計本」です。そんな会計本ありえるの? それがあったのです。

会計の全体像を地域ごとの歴史とともに楽しく学べる内容となっています。第1部は15世紀イタリアから17世紀オランダで「簿記と会社の誕生」(3枚の絵画「トビアスと天使」「最後の晩餐」「夜警」)、第2部は19世紀イギリスから20世紀アメリカで「財務会計の歴史」(3つの発明「蒸気機関車」「蒸気船」「自動車」)、最後の第3部は19世紀から21世紀のアメリカで「管理会計とファイナンス」(3つの名曲「ディキシー」「聖者の行進」「イエスタデイ」)という目次構成です。各部とも会計的なタイトルと、カッコ書きの「3つの○○」というサブタイトルがどう関係するのか、まったく予想つかないと思いますが、これが見事につながっているんです。

会計の地域ごとの歴史といっても、教科書に出てくるような小難しい話はほとんど出てきません。レンブラント、スティーブンソン、フォード、ケネディ、エジソン、マッキンゼー、プレスリー、ビートルズなど、きっと皆さんおなじみの人物の物語から描かれていてとても親しみやすい。また、見覚えのある名画、おなじみの乗り物、名曲などがたくさん出てきて、それらが会計の歴史とうまく絡みあってぐいぐい引き込まれてしまいます。楽しく読ませる構成に脱帽です。

投資家としてこの本を読むと、第1部、第2部で数百年前からのさまざまな出来事と発明によって発展してきた会計が、第3部で現在の株式投資に結実していく流れがわかります。いま私たちが見ている証券取引所や企業の財務諸表や株価が、単なる数字の羅列ではなく、人類が500年の年月をかけて積み上げてきたもので構成されていることに、あらためて気付かされ、胸が熱くなる思いがしました。

423ページで分厚い大作ですが、随所に絵画や写真、イラスト、図解が段組みで散りばめられており、読み進めるのに重い感じはしません。むしろハイセンスな台割構成で楽しいです。私は紙の本で読みましたが、Kindle本だとこのあたりの段組みがどのように表示されるのかな。文章部分と写真・図解部分がバラされて別ページになってしまったら、少しもったいない感じになるかもしれません。

できれば紙の本で読んでいただきたい気もしますが、2,420円とかなり高額な本であり、いまKindle本なら30%OFFですので、これを機にぜひ読んでみていただきたいと思います。超おすすめです!👍



次は、「ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版>」(バートン・マルキール著)です。


ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版>」はインデックス投資のバイブルともいうべき本。個人投資家のための投資ガイドで、世界中で40年以上読み続けられているのに、今なお色褪せない投資の基本書です。

『個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買って、じっと待っているほうが、はるかによい結果を生む』

信じられないかもしれませんが、それをデータ・理論・歴史など多方面から証明しているのがこの本です。私も何かあるたびに繰り返し、繰り返し読んでいます。拙著「お金は寝かせて増やしなさい」もこの本の知見がベースとなっています。

原著第12版ではスマートベータについての記載内容などが拡充されているのですが、個人的な最大の見どころは、エピローグにあると思います。市場参加者全員がインデックス投資をしたらどうなるのか?市場の機能が失われるのではないか?というインデックス投資への批判について、バートン・マルキール氏の明確な見解が初めて記載されています。この手の批判に対しては、もうこれが公式ファイナル・アンサーだと思います。

いまKindle本なら30%OFFですので、未読の方はこれを機にぜひ読んでみていただきたいと思います。当ブログの読者さまには特におすすめ!✊



次は、「敗者のゲーム〈原著第6版〉」(チャールズ・エリス著)です。


チャールズ・エリス氏によるインデックス投資本で、「ウォール街のランダム・ウォーカー」と並び「インデックス投資のバイブル」の双璧をなす本です。

「市場に勝つ」ことが難しくなった現在、投資で勝ち続ける方法とは何か? すべての投資家に向けたメッセージとして時代を超えて読み継がれる運用哲学のバイブル。これでもかこれでもかとインデックスファンドの優位性がデータと理屈で書かれています。投資の格言もたくさんです。

内容が端的なので読みやすいという個人投資家が多いです。本書でチャールズ・エリス氏は「過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう」と指摘しています。

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(「敗者のゲーム」より)


インデックスファンドを長期的にバイ&ホールドする勇気が湧く名言やデータが満載です。インデックス投資家の一家に一冊置いておくべき名著なので、まだ持っていない方は、半額以下になっているいま手に入れるのが吉だと思います。(「敗者のゲーム」の当ブログでの書評はこちら

いまKindle本なら44%OFFです。ありがたや🙏



次は、「実践 行動経済学」(リチャード・セイラー著)です。


行動経済学の第一人者、リチャード・セイラー博士の一般向け経済書です。

人が共通的に持っている心の癖、バイアスを解説しています。そして、バイアスを回避するためのちょっとした仕組みの工夫「ナッジ」(ヒジで軽く相手をつつくこと)で、適切な選択を促しています。

たとえば、国際空港のトイレの小便器に描かれたハエの絵で、清掃費が8割削減とかね。(わかる人にはわかる。どういう仕組みなのかは本書をお読みください)私も日々執筆しているブログ記事は、知っていて損はない投資における「ナッジ」を提供したいなと思っています。

いまKindle本なら30%OFFです。読んでバイアスを回避できるように意識しよう😉



次は、「“税金ゼロ”の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資」(田村正之著)です。


本書は、「つみたてNISA」「iDeCo」など非課税で資産運用ができる制度に特化した投資本です。通り一遍の制度の解説ではなく、制度を使いこなすための方法や、応用編の突っ込んだ解説が満載です。たとえば、一般NISAとつみたてNISAの(ある時期に投資可能な非課税額ではなく)累計非課税枠はどちらが多いか、損失状態の時にはロールオーバーすべきか否かなど、実践的な解説がありがたいです。

「つみたてNISA」と「iDeCo」を組み合わせれば、それなりの金額を投資することができますが、非課税の投資枠をはみ出してしまった資金があっても、本書で説明されているインデックス投資は課税口座でもそのまま応用できるので安心です。日本人が日本人向けに日本の制度を解説した本なので、前出の外国人著者の本よりもスッと頭に入ってきますね。

本書をおすすめしたいのは、積み立て投資家、特に非課税制度をフル活用してお得に投資したい方です。

いまKindle本なら30%OFFです。



次は、「50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本」(竹川美奈子著)です。


本書は、老後資金について公的年金、勤務先の退職給付制度をよく知った上で、竹川氏の著書ではおなじみのお金の「見える化」、つみたてNISA・iDeCoを活用する方法が解説されています。

そして、なかなか情報がないと言われている出口戦略のひとつとして、お金を取り崩す時のメドとしてある「公式」が掲載されています。それは……読んでのお楽しみということで。

50代とは言わず、30代・40代が読んでも十二分に役に立つ内容だといえます。

いまKindle本なら30%OFFです。



以上、当ブログをご覧の皆さまにおすすめの本をチョイスしました。上記で紹介した本以外にも、Kindle本20,000冊以上が最大70%OFF対象です。ぜひ、興味がある本を探してみてください。

また、「Kindle Unlimited 読み放題」対象の本が10,000冊以上、Amazon Prime会員なら無料で読める「Prime Reading」対象の本が56冊ありました。キャンペーンTOPページで「Kindle Unlimited 読み放題」や「Prime Reading」にチェックを入れて検索すれば、0円で読める本だけを抽出することもできます。

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最後に注意事項です。

キャンペーンはKindle版が対象です。紙の単行本は対象ではありませんので、ご購入の際にはKindle版であることと、割引きになっていることをご確認ください。そして、キャンペーン期間は2021年12月25日(土)までです。クリスマスまでですね。

それでは、忘年会のシーズンでお風邪など召されませぬようにお体をいたわり良き読書ライフを。

<追記> 2021/12/26
本キャンペーンは終了しました。またお得なキャンペーンを見つけたら、ブログで紹介させていただきます。
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Posted by水瀬ケンイチ