【新興国株式】低コストインデックスファンド徹底比較(21年12月末) 雪だるま新興国株式が高評価に復権
水瀬ケンイチ
「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、新興国株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2021年12月末で比較しました。
※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。
新興国株式クラスの比較対象インデックスは、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」もしくは「FTSE エマージング・インデックス」です。中国、台湾、インド、ブラジルなどの新興国の株式に分散投資するインデックスです。
比較の結果、今回は「SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま新興国株式)」(運用会社:SBIアセットマネジメント)が信託報酬年 0.1760%、実質コスト年 0.19%、インデックスとの差異 ±0%と相対的に高評価でした。
前回まで1年近く、最も低コストでありながらリターン実績が他のファンドと比べて断トツに低い異常値が続き、ベストファンド該当なしという異常事態が続いていましたが、ようやく解消された形です。
次点は「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」(運用会社:楽天投信投資顧問)で、運用コストはそこそこでしたが直近の1年リターン +11.98%、3年リターン +12.60%とリターンが相対的に高評価でした。
原資産である企業の株式から配当が出てくるにもかかわらずベンチマークに「配当除く」インデックスが設定されているインデックスファンドが表下部にまとめてあります。これらはインデックスとの差異が大きく、インデックスとの連動を目指すインデックスファンドとして馴染まないため評価を下げています。
要注意ファンドとしては、「たわらノーロード 新興国株式」が実質コストが1.0%を越えて高く出ており、またインデックスとの差異もマイナス2.9%と大きく出ており、他に選択肢がいくらでもある中であえて選択する意味はない状況となっています。お気をつけを。
いろいろありますが結論。
新興国株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2021年12月末で比較した結果、「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」が相対的に高評価でした。
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本ブログ記事は、私が過去に執筆・監修した書籍に掲載したおすすめインデックスファンド情報のアップデート版という意味もあります。今後も定期的に継続していく所存です。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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