早期リタイアした場合の公的年金減額の計算簡便法
水瀬ケンイチ
いますぐ会社をやめて、厚生年金から国民年金だけ払うスモールビジネスに移行すると、将来給付される年金はいくら減ってしまうのか。
早期リタイアを考えている人は気になるところです。私は「ねんきんネット」でよくシミュレーションするのですが、ねんきんネットを使わずとも、かんたんに試算できる数式があるとのこと。
生涯平均年収がN百万円の人がX歳で早期リタイアした場合、65歳で退職した場合と比べて減額される公的年金(=老齢基礎年金+老齢厚生年金)の金額は、次の式で簡便に計算できます。
減額分=N×(65-X)×0.55 (万円/年)
(読者Kさんより)
読者Kさんありがとうございます。自分のケースで試算すると、たしかにねんきんネットの試算に近しい結果が出るようです。ざっくり把握するのには便利かなと思ったので、ブログで取り上げさせていただきました。
「けっこう減ってしまうな」という印象を持つ方と、「なんだその程度の金額の違いしかないのか」という印象を持つ方と両方いらっしゃると思われます。「けっこう減ってしまうな」と思われた方は、昨日の記事「公的年金を計画的な資産取り崩しに活用するという考え方」を参考に、繰り下げ受給で年金額の割り増しを狙ってみるのもよいかもしれません。
そこまでの詳細条件を加味した試算となると、やはりねんきんネットの出番となりそうです。無料ですのでやって損はないと思います。
なお、上記計算式の試算はあくまでも簡易的な概算ですので、細かいところで不正確な部分はあるのかもしれません。ご利用は自己責任でお願いします。
「ねんきんネット」はこれまでの年金記録や、将来受け取る年金の見込額などご自身の年金に
関する情報をパソコンやスマートフォンから、いつでもどこでも確認できるサービスです
- 関連記事
-
-
資産がいくらになったら定年前に引退したいですか? 2022/09/20
-
あらためて考える地方移住のメリット・デメリット 2022/05/08
-
FIREを目指す人はしっかりと見ておかなければならない現実 2022/04/18
-
「老後が不安」に対する禅の答え 2022/01/18
-
早期リタイアした場合の公的年金減額の計算簡便法 2022/01/16
-
早期リタイアと年金繰り下げ 2021/11/08
-