最強ハッカーと投資の神様がすすめる投資法とは
水瀬ケンイチ

マネーポストWEBに橘玲氏のインタビュー記事が掲載されています。そのなかで、おもしろいことが書かれていました。
金融市場を攻略した2人の「天才投資家」が勧める“意外な投資先” | マネーポストWEBマネーポストWEB
世界で経済格差が加速する一方で、コロナ禍の株高を背景に富裕層の資産が増加し、世界中で多くの富裕層が生まれているという。金融資産に投資していた者がより富を増しているわけだが、それではどのような投資先が...
数学者エドワード・ソープ氏は、ブラックジャックの必勝法を編み出してラスベガスを“ハック”したあと、金融市場ではワラントの価格の歪みから無リスクで儲ける手法を確立してウォール街も“ハック”した人物。まさに最強ハッカーです。
自伝のなかで個人投資家向けにアドバイスした内容がこれです。
「非課税口座で投資している人や財団などは、株式に投資するならアクティブ運用からノーロード(販売手数料なし)で幅広く投資を行うインデックスファンドに乗り換えたほうがいいかもしれない。(中略)私の経験では、優れた銘柄選択能力なんてそうそうあるものではない。ということは、だいたいみんな、インデックスファンドにしといたほうがいいということだ」(エドワード・ソープ『天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す』より)
「だいたいみんな、インデックスファンドにしといたほうがいい」とのこと。意外に地味ですが、天才がたどり着く結論は、案外地味でシンプルなものなのかもしれません。
もうひとつは当ブログの読者にはおなじみの“投資の神様”ウォーレン・バフェット氏のもの。
“投資の神様”バフェットも、妻に宛てた遺言書に「資産の10%を短期国債に、90%を非常に低コストのS&P500インデックスファンドに回す」よう記したことを公開しています。
これはいまや有名な話で、当ブログでも過去に何度も取り上げさせていただいています。結論はやはりインデックスファンドです。
ウォーレン・バフェット氏の「普通の人はインデックス投資」のすすめ
(photo: reuters)世界長者番付に名を連ねるカリスマ投資家ウォーレン・バフェット氏が「普通の人はインデックス投資」とすすめていることについて、日経田村氏のコラムに取り上げられていました。バフェット氏「普通の人はインデックス投資」の理由(写真=ロイター)ハナ(29) 入社7年目、メーカー勤務。資産形成に興味がある。話がつまらなくなると、眠る癖がある。岡根(32) パーソナルファイナンス(個人向けの資産形成論...
なにごとも盲信することはよくないと思いますが、各分野の最高峰の人物が言っていることは、聞くに値する可能性が高いと思います。エドワード・ソープ氏の本、今度読んでみたいと思います。
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