投信の目論見書や運用報告書を原則電子交付へ
水瀬ケンイチ

金融庁は投資信託の販売会社が顧客に渡す目論見書や運用報告書を原則、電子交付に切り替えると報道されています。
金融庁は投資信託の販売会社が顧客に渡す目論見書や運用報告書を原則、電子交付に切り替える。現在は書面交付を義務づけ、例外的に電子データでの交付も認めているが、これを逆転させる。電子化に伴い顧客はデータを保存しやすく迅速に情報を得られるほか、証券会社にとっても印刷代などのコスト削減につながる。近く金融審議会の市場制度ワーキング・グループで議論を始め、2023年の通常国会への金融商品取引法改正案の提
大量の書類で投信保有者の手をわずらわせることもないし、運用会社のコスト削減にもなるし、環境にも優しいし、大賛成です。地味だけど良い改善だと思います。
昔はうちにも運用報告書が郵送で送られてきていたのですが、結構なページ数があるにもかかわらず二つ折りにされて読みにくいうえに、保有銘柄が多い時には大量に送られてきて読んだ後のごみが増えてしまい、あまり良い気分はしていませんでした。
私が利用している楽天証券、SBI証券では目論見書や運用報告書等は電子交付を「選択」することができます。ある時点ですべて電子交付に切り替えました。今では自宅に何かが郵送されてくることはほぼありません。
今でも運用報告書が送られてきているかたは、証券会社の郵送・電子交付の設定を確認してみるとよいと思います。
ところで、上記日経記事の「Think!」という意見欄に、竹川美奈子氏が「WEBで見やすく。PDF版しかないとスマホで読むのに難儀します」というコメントを付けていて、なるほどたしかにそうかもしれないなと思いました。PDF版はPCやタブレットなら問題なさそうですが、スマホだとたしかに読みづらい。
PCを持たない若者も増えているし、当ブログも6割以上はPCではなくスマホからのアクセスです。電子交付も進化が求められるかもしれませんね。
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