人類社会は必ずや対処を考え危機を乗り越えようと努力するもの
水瀬ケンイチ

ロシアのウクライナ侵攻による株式市場の下落を受けて、我らがセゾン投信会長中野積立王子が名言を発表しています。
今そこにある事象がずっと続くとすれば悲観は正しいが、人類社会は必ずや対処を考え危機を乗り越えようと努力するものだ。そして我々生活者も平和で豊かな社会をいつも渇望している。そうした世の中の営みが絶えぬ限り、苦境は克服されて次なる成長軌道へ回帰していく――。その将来への楽観こそが長期投資家の真骨頂だ。
(国際紛争の荒波越える長期投資家の胆力: 日本経済新聞より)
一語一句にいたるまで、すべて同感です。止まない雨はないし、明けない夜もない。それと同じように、今そこにある事象がずっと続くこともない。
個々で見ると私のようにしょうもない人間はたくさんいますが、人類全体は今まで数々の問題に対処しながら前進してきましたし、これからも前進するでしょう。
今回のことで、人々の「豊かになりたい」という欲望をエンジンとした、資本主義経済の拡大再生産という仕組み自体が決定的に変わってしまったわけではないと考えます。
報道によると、さっそくMSCIとFTSEはロシア株を全指数から除外するようです。
MSCIによると、2月28日に開始した調査期間中に世界中の多くの市場参加者からフィードバックが寄せられ、現在のロシア株式市場は投資不可能であり、ロシア株を「MSCIエマージング・マーケット指数」から除外すべきとの意見が圧倒的多数だったという。
国際分散投資しているインデックス投資家から見ると、今回のような異常事態で、何もしなくても指数提供会社が適正な対応を行う仕組みになっていることが確認できます。
世界中に分散投資したインデックスファンドを積み立て投資してバイ&ホールドという投資戦略に変更なしです。
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