投資に人生のリソースをどれくらい割り当てるべきか? 私の場合…
水瀬ケンイチ

投資に人生のリソースをどれくらい割り当てるべきかという興味深いコラムがありましたので取り上げてみます。
投資に人生のリソースをどれくらい割り当てるべきか、もう一度真剣に考えてみよう | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
おひとりさま、結婚生活、DINKs(共働きで子供を意識的に持たない夫婦)か子だくさんか……。ひとりひとりの人生は違っていていいし、それを責める権利は誰にもありません。仕事以外の時間のほとんどを趣味に没頭する人もいれば、家族との時間を大切…
著者は自らFPでありながら、日本FP協会の「積立暗号資産」推奨投稿にしっかりと物申した(カッコいい!)山崎俊輔氏です(該当記事)。
詳しくは上記トウシルの記事をご覧いただきたいのですが、ここでいうリソースとは以下の4つ。
①投資に費やす時間
②投資の前提として獲得する知識
③投資のために収集する情報量
④投資のメンタル上の負担
いまの私は投資に割り当てる人生のリソースをなるべく減らしたいという考え方なので、①~④が少ないインデックス投資(世界中に分散したインデックスファンドを積立投資して長期保有する投資法)を実践しています。
22年前の私は、日本株の個別株投資(テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析)から投資の世界に入ったものの、のめり込み過ぎて、仕事や日常生活に支障をきたしてしまいました。
テクニカル分析という投資法は、②③はそれほど求められませんが、①④が大きかったように思います。また、ファンダメンタルズ分析という投資法は、②以外の①③④がいずれも大きかったように思いますし、②もインデックス投資に比べれば多いように思います。
ただ、著者の山崎氏も言っているとおり、投資に人生のリソースを割いて期待リターンを高めるか(もちろんリスクも高まる)、投資にはできる限りリソースを割かない選択をして期待リターンについてはインデックス程度を確実に取ることを目指すか、個人の好みによると思います。
投資が趣味でも仕事でもない私にとっては、インデックス投資の手間のかからなさがとてもフィットしました。あまりに心地よすぎて、インデックス投資のことをもっと多くの人に知ってもらう活動(ブログや本の執筆)をはじめてしまったくらいです。
インデックス投資で空いた時間を、インデックス投資を他の人に知ってもらう活動にどーんと割り当てています。我ながら矛盾していますね。
インデックス投資をする人全員が、私のような変わり者を目指す必要はまったくなく、手間がかからず空いた時間は、仕事や趣味や家族との関わりなどご自身の人生の重要なことに向けてほしいと思います。

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