ドル円、24年ぶりの円安水準。私はどうするか?
水瀬ケンイチ

ドル円が144円を突破して円安方向に急進しているようです。24年ぶりの安値水準とのこと。
鈴木俊一財務相は7日午後、円相場が対ドルで24年ぶりの安値を更新したことを受け、「足元の動きは円安方向に一方的に振れている。継続すれば必要な対応をとる」と述べた。「必要な対応」が具体的に何を指すのかについては明言を避けた。「円安のマイナス面をしっかり注目していきたい
おまえはインデックス投資家としてどうするのか?と問われれば、特に何もしません。いつもどおりです。
だって円安が、円安が、という声が聞こえてきそうです。実際にいま円をドルに交換する外貨預金が活況だそうです。
私も外貨預金やFXで外貨を持つことを考える必要があるのでしょうか? いや、ありません(即答)
なぜかあまり知られてませんが、オルカンなど全世界株式インデックスファンドに投資している人は、その評価額の95%を外貨で持っているのと同じ状態に既にあります。
同じように、先進国株式インデックスファンドや新興国株式インデックスファンドに投資している人は、その評価額の100%を外貨で持っているのと同じ状態に既にあります。
為替リスクは「投資商品の通貨」ではなく「投資先の国の通貨」に対して背負う形になります。投資商品の形が株式だろうが債券だろうが投資信託だろうが外貨預金であろうが、同じ投資先の国の通貨の為替リスクを背負っていることになります。円高になれば損失になるし、円安になれば利益になります。それもまったく同じ。
国際分散投資を基本としているインデックス投資家は、保有資産全体の外貨比率を計算してみると、意外に多くの外貨を既に持っていて、円安対策など不要なケースが多いと思います。円安急進であわてて「外貨預金を持たなくては!」などと考える必要はないと思います。
私の保有資産の外貨比率は約70%です。なので、円高には弱い反面、円安には強い感じになっています。そもそも、為替リスクは海外のビジネス(株式や債券など)への投資に勝手についてくるおまけみたいなものだと考えており、しぶしぶ受け入れています。べつに為替で儲けようとしているわけではありません。
それにしても、2008年リーマンショックの時は株安と円高急進で往復ビンタだったけれど、今は株安ですが円安急進で助かっています。何がどう転ぶか、わからないもんですね。
為替の円安進行が話題です。
— 水瀬ケンイチ (@minasek) September 6, 2022
なぜかあまり知られてませんが、オルカンなど全世界株式インデックスファンドに投資している人は、その評価額の95%を外貨で持っているのと同じです。
あわてて「外貨預金を持たなくては!」などと考える必要はないと思います。(もちろん資産配分によります)
2022年6月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品、今後の投資方針
毎年2回、6月末と12月末に資産配分(アセットアロケーション)の把握をしています。昨日、2022年6月末の資産配分を確認しました。年明けから国内外の株式市場が軟調でしたが、果たしてどうなっているのでしょうか。◆資産配分(アセットアロケーション)日本株式 4.2%先進国株式 61.0%新興国株式 5.0%REIT(国内外) 1.7%外国債券 1.9%日本債券 26.10%前回(半年前)のお正月の資産配分確認結果を受けて、1月に行ったリバ...
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