「株式投資で成功する人の2つの共通点」がインデックス投資に当てはまる!
水瀬ケンイチ

幻冬舎ゴールドオンラインに「株式投資で成功する人」の2つの共通点が掲載されています。
プロ・アマ問わず…「株式投資で成功する人」の2つの共通点 | 幻冬舎ゴールドオンライン
投資による資産形成を促すような政策が進められている一方で、世界的に金融市場が不安定な状況が続いています。このようななか、株式投資で成功している人にはプロ・アマ問わず、大きく分けて2つの共通点があると、鎌倉投信の代表取締役社長である鎌田恭幸氏はいいます。投資で成功するにはどのような力を身に付ける必要があるのか、みていきましょう。
記事の作者は鎌倉投信代表取締役社長の鎌田恭幸氏です。詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、むりやり要点をまとめると以下のとおりだと思います。
- 株式投資で成功している人にはプロ・アマ問わず、大きく分けて2つの共通点がある
- 投資で成功するコツ①…「予測しない」こと
- 投資で成功するコツ②…とにかく「続ける」こと
投資で成功するコツ①の予測しないことについて記事では、コロナショックの株価急落と急回復が、誰も予想がつかない値動きだったことをあげています。
その際、鎌倉投信の顧客の運用損益は99.7%がプラスだったこと、残り0.3%のマイナスの顧客は急落局面で保有資産のほとんどを売却して損失を確定させてしまった人だったことを明かしています。
私は金融機関のアナリストやストラテジストの市場予測はまったくあてにしてません。IMF(国際通貨基金)やOECD(経済協力開発機構)のような国際的な組織の市場予測であっても、よく観察すると盛大に予測を外しては上方修正したり下方修正したりしています。
私が実践しているインデックス投資は、株式市場の動向を予測して売買することでリターンを獲得するのではなく、株式を長期保有することで資産が本来持つ期待リターンを取り出す方法なので、予測とは無縁です。
さらに、投資対象のインデックスファンドは市場平均なので銘柄選択もしません。全世界の株式にまるごと投資するイメージです。
投資で成功するコツ②の続けることについて記事では、「株価が下がり、半分になったくらいで売ってしまうなら、最初から売買などしないほうがよい。何があっても持ち続けることだ。株価が大幅に下がるというのは、めったにない投資のチャンスなのだ」というピーター・リンチの言葉を取りあげています。
また、NYダウを例にとって上昇タイミングを逃すリスクについて説明しています。NYダウは、1921年~昨年末までの101年で500倍近く上昇し、利回りに換算すると年平均+6.4%になります。しかし、値上がり上位10日間を除くと利回りは5.2%となり、さらに上位30日を除くと3.6%にまで低下するというデータが紹介されています。
いわゆる「稲妻が輝く瞬間」を逃さないことがとても重要だとわかるデータだと思います。
株式に投資するインデックスファンド等をバイ&ホールドで長期間保有し続ければ、稲妻が輝く瞬間を逃すことはありません。
ただ、一方で暴落も逃さずくらってしまうのも事実です。そのため、保有資産全体のリスク(ボラティリティ)を、自分のリスク許容度の範囲内におさめるように資産配分を作っておくことがとても重要だと思います。市場の暴騰にも暴落にもすべて付き合う覚悟と準備が必要ですので。
鎌倉投信はアクティブファンドの運用会社ですが、鎌田社長の言葉はインデックスファンドでの運用にも当てはまり、勉強になりました。
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