インデックス型投信「4強」時代とその先にあるもの
水瀬ケンイチ

日本経済新聞が、インデックス型投信「4強」時代と報道しています。
詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、インデックス型投信「4強」とは10月末時点で国内公募追加型株式投信(ETF除く)の残高トップ10に入った以下の4本とのこと。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
米国株式インデックスファンドと全世界株式インデックスファンドです。どれもコストが安く、つみたてNISAに利用できるのも共通点との分析です。
つい数年前まで、インデックスファンドの残高上位争いは「eMAXIS Slim」シリーズの三菱UFJ国際投信と、「購入・換金手数料なし」シリーズのニッセイアセットマネジメントの一騎打ちという感じでした。
そこにいつの間にか、ニッセイアセットマネジメントに代わり楽天投信投資顧問とSBIアセットマネジメントが割り入っていました。低コストを武器に新興勢力がしのぎを削っています。
基本的には、低コストなインデックスファンドが高パフォーマンスになる傾向があり、低コスト大歓迎なのですが、最近の新興勢力のインデックスファンドには、低コストだけどパフォーマンスが悪いというケースも紛れ込むようになってきました。特にマザーファンドに米国ETFを使うインデックスファンドにその傾向があるように思えます。
また、過去のインデックスファンドの状況を見ていると、新規設定された直後の運用初期はパフォーマンスが安定しないこともあります。
行くところまで行った感がある低コスト競争のその先には、品質勝負が待っています。数十年積み立てを続ける投資家としては、ずっと付き合っていけるインデックスファンドをしっかりと見極めたいところです。
当ブログでは、インデックスファンドを信託報酬、実質コスト、ベンチマークとの乖離、1年リターン、3年にターン、5年リターンの共通指標で、定期的(四半期ごと)に比較検証しています。ファンド選びのご参考になさっていただければと思います。
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