「投資の税金を0円にする方法って知ってる?」→63%が「知らなかった」
水瀬ケンイチ

「東証マネ部!」に「投資の税金を0円にする方法って知ってる?」というアンケート結果が掲載されています。
詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、全国20~40代の会社員を対象としたアンケート調査で、結果は以下のとおり。
Q1. 株式などの利益にかかる税金を免除してもらえる制度があることを知っていましたか?
具体的に理解している 5.8%
聞いたことはある 31.0%
知らなかった 63.2%
(投資の税金を0円にする方法って知ってる? | 東証マネ部!より)
少額投資非課税制度のNISAや個人型確定拠出年金のiDeCoのことを指している質問ですが、なんと半数以上の63%もの人が「知らなかった」と答えています。
ふだん当たり前のようにNISAやiDeCo等の口座で投資している投資家からすると、驚きの認知度の低さです。しかも対象者は高齢者ではなく、資産形成真っ盛りのはずの全国20~40代の会社員です。それでこの認知度の低さなのでさらに驚きです。
世の中にはいろいろな調査があり、NISAやiDeCoの認知度はすでに十分に高いとする調査結果も見たことがあります。ただ、実際のところはまだまだなのかもしれませんね。
投資はリスクを伴いますので国民全員がやるべきとまでは思いませんが、個人の資産形成のひとつの方法として重要だと思います。
投資をするのであれば、国がせっかく用意してくれている有利な非課税制度は活用したいところ。なんといっても、非課税制度の利用はノーリスクでリターンを高める可能性がある滅多にないチャンスですので。
iDeCoは年金の一種なので、所得控除がある一方で、勤務先の会社の制度により利用できなかったり、拠出限度額が左右されたり、年末調整でひと手間必要だったりして、やや難しい面があります。
そこへいくとNISAはシンプルです。特に「つみたてNISA」は、20年間という長期の非課税期間がある上に、投資方法はみんな定時定額の積み立て投資というマイルドな方法に絞られていてシンプルです。
さらに、投資対象は金融庁が厳選した低コストで高品質な投資信託となっており、投資初心者が何をやってもそうそう失敗することはないだろうと考えられるやさしいしくみになっています。
全国20~40代の会社員で、株式などの利益にかかる税金を免除してもらえる制度があることを知らなかったと回答されたかたは、ご自身の資産形成のため、まずはつみたてNISAからちょっと調べてみることをおすすめします。
▼以下はご参考。つみたてNISAに関する金融庁、投資信託協会、楽天証券の解説ページです。
- 関連記事
-
-
新NISAスタートを前に右往左往しているインデックス投資家は、あと1か月以上ある期間で基礎知識を復習してみませんか 2023/11/28
-
日経平均一時33年ぶりの水準に上昇。こんな時にやるべきこととは? 2023/11/24
-
SNSで大金を運用している他人を見ると凹むとかやる気がなくなるという感情がわからない 2023/11/22
-
山崎元氏による新NISAで腹落ちできる絶対的に正しい運用方法! 2023/11/18
-
新NISA「つみたて投資枠」の積立設定予約完了!「成長投資枠」の活用予定も 2023/11/13
-
日経「海外運用会社、個人投資家に無関心?かすむ資産運用立国」→かすんでいるのははたしてどっちかな? 2023/11/11
-