山崎元氏が考える「新しいNISA」の使い方とは
水瀬ケンイチ

NISA制度の拡充・恒久化の内容がほぼ確定し、「新しいNISA」が金融庁の公式情報としても公表されました。
本日閣議決定された令和5年度税制改正の大綱における金融庁関係の主要項目を公表しました。NISAの抜本的拡充・恒久化のイメージなどを掲載しています。https://t.co/112OjHybvU pic.twitter.com/S4UfXgvX9U
— 金融庁 (@fsa_JAPAN) December 23, 2022
このNISA制度の拡充・恒久化が12月16日にほぼ確定して開催された投資ブロガー座談会を受けて、私自身がどう対応するかについては、12月17日にブログ記事でアップしました。
「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」(朝日新書)の共著者である山崎元氏も、新しいNISA制度で今後どうするのがよいか、各メディアに矢継ぎ早に記事をアップされています。
少しずつ内容は異なりますが、共通している主張の柱は以下の2点。
(1)できるだけ大きく使って運用資産をNISAに寄せる
(2)成長投資枠でもつみたてNISA枠と同じ商品に投資する
シンプルですね。私の主張とも整合します。
特に、「成長投資枠」というネーミングは無視して、「つみたて投資枠」も「成長投資枠」も同じ全世界株式インデックスファンドを購入するべきということをハッキリ明言されていて気持ちが良いです。なるべく早く生涯投資枠を埋めていくという方針も合理的です。
投資はリターンだけでなくリスクもセットで背負うことになります。下げ相場で損失を被る時期もあるでしょう。
でも、自分のリスク許容度の範囲内で長期・分散・低コストで投資していけば、いたずらに恐れおののくようなものではありません。期待リターンがプラスのものへ長期投資しているのだと腑に落とすことです。
そのためには、まともな本を1冊読むくらいの勉強は必要だと思います。その上で、新しいNISA口座で投資にチャレンジして、リスクの先のリターンを多くの方に掴んでほしい。
「全面改訂 第3版 ほったらかし投資術」についても、今年3月に発売されたばかりですが、新しいNISAについてなんらかの形で補足情報を用意したいところ。山崎さんと相談しています。
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