【日本株式】低コストインデックスファンド徹底比較(22年12月末)
水瀬ケンイチ
「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、日本株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2022年12月末で比較しました。
※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。
それではどうぞ。

日本株式クラスの比較対象インデックスは、「TOPIX」です。
比較の結果、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」(運用会社:三菱UFJ国際投信)が信託報酬年率0.153%、インデックスとの差異が -0.2%、5年リターンが年率 +3.08%と相対的に高評価でした。
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の信託報酬は、純資産残高500億円まで年0.1540%、500億円を超えた部分は年0.1485%、1000億円を超えた部分は年0.1430%と下がっていく「受益者還元型信託報酬」が発動して下がってきています。2022年12月末現在、純資産残高609億円になっており、当ブログでは信託報酬を加重平均して年0.153%と表示しています。
その結果、信託報酬の安さで頭ひとつ抜きん出て、クラス最安値となっています。今後も、純資産残高の増加に応じて、信託報酬が 年0.1430% にだんだん近づいていくことが予想されます。
次点は、「iFree TOPIXインデックス」(運用会社:大和アセットマネジメント)で、1年リターンが年率 -2.59%、3年リターンが年率 +5.59%、5年リターンが年率 +3.08%とリターン系が相対的に高評価でした。
原資産である企業の株式から配当が出てくるにもかかわらずベンチマークに「配当除く」インデックスが設定されているインデックスファンドが表下部にまとめてあります。これらはインデックスとの差異が大きく、インデックスとの連動を目指すインデックスファンドとして馴染まないため評価を下げています。
日本株式全体を見ると「バブル経済」時代のPER100~200倍の超割高水準から「失われた20年」を経て、現在、PER約13倍と既に正常化していると考えられます。為替リスクがなく、株式のリスクプレミアムを取れる日本株式クラスのインデックスファンドは、もっと評価されて良いのではないかと思います。
いろいろありますが結論。
日本株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2022年12月末で比較した結果、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が高評価でした。
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本ブログ記事は、私が過去に執筆・監修した書籍に掲載したおすすめインデックスファンド情報のアップデート版という意味もあります。今後も定期的に継続していく所存です。
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