テレワークという働き方の選択肢は残すべき
水瀬ケンイチ

マネーポストにテレワークのありがたみに関する記事が掲載されています。
詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、趣旨を無理やりまとめると、企業の出社回帰の動きが広がる中、テレワークから出社に切り替わった人たちから「あの頃に戻りたい!」といった切実な声が聞こえるという内容です。
記事を読むと、社員側がテレワークをありがたがる感想ばかりが取り上げられていますが、実際、企業側の生産性はどうなったのでしょうか。
上記グラフからは生産性が上がったように見えます。しかし、上記記事では実際は生産性は二極化しているとのこと。テレワークに積極的な人は生産性を引き上げ、頻度を増やしている。一方で頻度が少ない人は生産性が低迷し、回数も減らし気味と分析されています。
不遜な意見で恐縮ですが、マスメディアで毎日のように見る「二極化」とか「多様化」というのは、分析不足の定番回答だと思っています。効果がある部分がわかっているのであれば、それを推進して、効果がない部分ではやらなければよいだけのこと。
個人的には、テレワーク(Web会議中心の業務推進)により自組織と相手の会社・組織の業務コストが下がり生産性が上がっている実感があります。
上記記事のように、良い面も悪い面も両面あるとするならば、少なくともテレワークという「選択肢」はなくさないほうが良いと思います。
テレワークは新しい働き方であり、企業側からの一方的な「気合と根性論」や「イチかゼロか思考」ではなく、多岐にわたる業務ごとの効果検証を積み重ねてほしいと思います。
- 関連記事
-
-
株高で含み益20兆円の日銀のETFをどうするか 2023/06/10
-
日本の暗号資産(仮想通貨)が狙われている? 2023/05/15
-
悪質な投資詐欺から自分を守る「ものさし」がある 2023/05/01
-
新入社員の皆さんへ、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーからのメッセージ (2023年版) 2023/03/31
-
自炊生活を1ヶ月続けたら食費はどれくらい安くなるか 2023/03/18
-
20~30代の証券取引の50%以上がスマホ 2023/02/18
-