年金積立金を運用するGPIFのYouTube動画が、己に厳しい質問攻め!?
水瀬ケンイチ

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のYouTube動画を見たところ、自虐的といってもいいほど己に厳しい質問に回答する内容だったのでぜひ見てほしい。
約200兆円の年金積立金を運用するGPIFの植田栄治CIO(最高投資責任者)が、担当者の質問に回答する内容なのですが、その質問がSNS等でよくある質問らしく、以下のとおり、かなり辛辣な質問になっていて驚きました。
- GPIFが年金に損失を与えている!?
- そんなに儲かっているならなぜ自分の年金は増えないのか?
- GPIFが日本の株式市場を買い支えている!?
- 将来、本格的に積立金を取り崩す時に、GPIFの日本株の売りが市場全体の株価を押し下げてしまうのでは?
- GPIFがこの会社の株を保有しているのはけしからん!うちの会社の株をGPIFに買ってほしい!
- GPIFが自分で投資していないなら職員は暇なのでは?
- 運用会社に支払っている手数料が高い。癒着しているのでは?
- 日本年金機構と間違われることが多い
植田栄治CIOがどのように回答するか、動画を見てのお楽しみです。担当者が上役相手に聞きにくそうに質問する様子もなかなか手に汗握る感じで、同じように組織で働く人間として、同情してしまいました。
公的年金制度に関しては、人口増加を前提とした制度設計であることや、未納問題、過去には消えた年金問題、マクロ経済スライドの未実施等、多くの課題を抱えていることは事実です。
しかし一方で、年金積立金の運用については真面目に行われており、情報公開も進んでいるというのが、運用をウォッチしている私の認識です。
これだけ自虐的といっていいほど己に厳しい質問攻めを浴びせるのも、長期・分散・低コストの運用に自信があるからなのでしょう。リスクもリターンもコストも、金額ではなく比率で見れば、個人の資産運用にも大いに参考になると私は思います。
▼年金積立金の運用について語っている動画もありましたので、ご興味があればどうぞ。(こちらは手に汗握る内容ではないので安心してどうぞ)
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