じつは私もやっていた山崎元氏の個別株投資7カ条
水瀬ケンイチ

トウシルに経済評論家山崎元氏の個別株投資7カ条が掲載されています。
まず、お金の運用手段として株式を持つ場合、分散投資を前提に考える必要があり、インデックスファンドで内外の株式を組み合わせて持つのがいいとした上で、個別株投資を楽しみたい人に向けたアドバイスとなっています。
詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、個別株投資7カ条は以下のとおり。
1:東証1部の銘柄で「業種の異なる3銘柄以上」に分散投資する
2:なるべく均等のウエイトで投資する(1銘柄の比率を極端に上げない)
3:追加資金は「持っていない銘柄」に投資する
4:銘柄は「買った理由」が消滅したときに売る
5:売買はネット証券を使う
6:PER(株価収益率)を同一業種内で横比較して理由を考える
7:「利益予想の変化」と株価の反応をできるだけ多く観察する
これらは、上記記事で「マンガでわかる 世界でただひとつの株式投資入門」(山崎元著、飛永宏之画、講談社)に詳細を書いたとありますが、内容は山崎元氏の初期の推奨投資法であり、2001年の著書「お金がふえるシンプルな考え方―マネーのルール24」(山崎元著、ダイヤモンド社)の内容と概ね一致しています。(私は山崎元マニアなのでわかるのです)
じつは私も、2001年当時はまだインデックス投資を知らず日本株の個別株投資をやっていたので、上記の方法を参考にして投資していた時期があります。当時は米国ITバブル崩壊の余波で日本株全体が不調だったこともあり、結局、日本株の個別株投資は2年程度やってトントン(手数料分マイナス)という結果でした。
いま思い返せば、2001年当時の日本株全体のPERは約40倍もあり、明らかに割高でした。当時は日本株の高すぎるPERを正当化するような言説がマネー誌にはあふれていました。
時は流れて、2023年現在の日本株全体のPERは15倍程度となっています。1株単位で売買を可能にするミニ株的なサービスも拡充しており、個別株投資に適した環境になってきたといえるかもしれません。
なお、私は当時、個別株投資に熱中するあまり公私ともに悪影響がでてしまい、世の中に数多ある投資法のなかでも極力手間がかからない方法を探しに探しました。そして手間がほとんどかからないインデックス投資に流れ着き、もう21年になります。インデックス投資でもひと財産作れたので満足しています。
もう上記の日本株の個別株投資を再びやる予定はありませんが、個別株投資を楽しみたい人はご参考にどうぞ。

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