セゾン投信中野会長CEO解任劇の続報。事業を中野氏が買い取り!?

水瀬ケンイチ

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セゾン投信中野会長CEO解任劇の続報が、日本経済新聞に掲載されています。


詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、要点だけを無理やりまとめると以下のとおり。

セゾン投信の中野会長が退任する見通しになったことについて、日本経済新聞の取材に応じた。中野氏は販売戦略の違いが退任の理由であり、セゾン投信の事業買い取りや新会社設立などを検討していると述べた。中野氏は長期分散積立投資に共感した顧客の信頼を守るために、自分の運用手法を続けたいという希望を持っている。クレディセゾンは販路拡大を重視しており、既存の投資家の信頼を守るための方向性を示す必要がある。
退任予定のセゾン投信・中野晴啓会長「新会社設立も選択肢」 - 日本経済新聞を要約)


セゾン投信の事業を中野氏が買い取り!?

非上場会社なので買取金額は不明ですが、2014年に日本郵便が持分比率40%を8億円で資本提携していますので、当時セゾン投信は20億円だったと思われます。仮に今も企業価値が変わっていないとしても、けっこうな金額です。

しかし、「資金の出し手のめどがあるから検討している」「事業買い取りがうまくいかない場合は、新会社設立も考える」とまで中野氏は言っています。

いろいろな思惑がぶつかり合い、かなり緊迫した局面になっている模様。

個人的には、長期分散積立投資に共感した顧客の信頼を守るためには、最低限、親会社のクレディセゾンもセゾン投信も中野氏も、既存のNISA口座の顧客に不利益が出ないようにしてほしいと考えます。

なぜなら、2024年に始まる「新しいNISA」では、売却に伴い簿価での非課税枠の再利用が可能となりますが、最大であと20年非課税期間が残っている既存のNISA口座の非課税枠は一度購入すると消費されもう復活しないので。

BogleHeads日本チャプター代表の金野真弓氏はコラム「行動を起こすこと、続けるために必要なこと」の中で、今回のセゾン投信の中野氏解任劇について「ボーグル氏がバンガード創業のきっかけとなったウェリントン・マネジメントで社長兼CEO職を解任されたことと重なる」と語っています。(応援しているのだと思います)

歴史をひもとけば、世界最大級の投信運用会社である米国バンガードも順風満帆で始まったわけではなく、産みの苦しみを乗り越えて成長してきたと知ることができます。

豪華客船セゾン号の行く末を、並走する帆船から見守っています。関係者の皆さまに伝えたいことはひとつ。

「航路を守れ」

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Posted by水瀬ケンイチ