インデックスファンドの人気化は運用会社の経営を揺るがすか?→いまは揺るがすほどではない
水瀬ケンイチ

Finasee(フィナシー)に「インデックスファンドの人気化」は運用会社の経営を揺るがすか?という興味深い記事が掲載されていました。
詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、要旨をむりやりまとめると、インデックスファンドへの資金シフトと運用の外部委託の増加は運用会社の経営にマイナスの影響を与えているものの、純利益率が軒並み2ケタパーセントと高いので経営破綻が相次ぐほどのことではないので安心してよいとのこと。
たしかに、他業種の利益率が1~5%程度であることを考えると、野村アセットマネジメントの19.70%や三菱UFJ国際投信の11.87%という利益率は相対的にまだまだ高いといえそうです。
ただ、インデックスファンドは「規模の経済」がはたらくビジネスとも言われています。純資産残高が大きくなればなるほど、ボリュームディスカウントで費用が安くなっていく項目があります。残高が大きくなればなるほど運用コストも安くできて、ますます大きくなっていく。実際に、米国では残高シェア上位3社による寡占化が進んでおり、日本でもそうなっていくことが想定されます。
いまは残高上位から下位の運用会社までそこそこの利益率があっても、今後は利益が継続的に出る会社と減少していく会社に分かれていく可能性は十分にあると思います。
長期投資を志向するのであれば、あまりマイナーな運用会社のマイナーなインデックスファンドには手を出さず、メジャー運用会社のインデックスファンドに投資した方がよいでしょう。
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