東証にアクティブETF上場!
水瀬ケンイチ

東京証券取引所がアクティブ運用の上場投資信託(ETF)6本の上場を承認したと発表しました。
海外ではアーク・イノベーションETF(ARKK)等のアクティブETFが既に1000本以上上場されていますが、2023年9月7日、初めて東証でも上場されます。
気になる商品概要を東証公式サイトから抜粋しました。
■MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信(銘柄コード2085・三菱UFJ国際投信)
わが国の株式を主要投資対象とし、中長期的な値上がり益の獲得および配当収益の確保を目指して運用を行うアクティブETF(上場投資信託)
信託報酬 0.4125%以内
■NEXT FUNDS 日本成長株アクティブ上場投信(銘柄コード2083・野村アセットマネジメント)
わが国の株式の中から、個別企業の調査・分析等に基づいたボトムアップアプローチにより、企業のビジネスモデル、経営戦略、財務戦略などを評価し、中長期的に高い自己資本利益率(ROE)を期待できる銘柄を中心に選定し運用を行うアクティブETF(上場投資信託)
信託報酬 0.6875%以内
■NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信(銘柄コード2084・野村アセットマネジメント)
わが国の株式を主要投資対象とし、株式への投資にあたっては、配当利回りに着目し、高水準のインカムゲインと中長期的な値上がり益の獲得によるトータル・リターンの追求を目指して運用を行うアクティブETF(上場投資信託)
信託報酬 0.5225%以内
■PBR1倍割れ解消推進ETF(銘柄コード2080・シンプレクス・アセット・マネジメント)
PBRが1倍未満である銘柄のなかから、利益水準や財務状況、取引所における流動性等を当社独自の観点から総合的に勘案し、投資銘柄を選定することにより、投資信託財産の成長を目指して運用を行うアクティブETF(上場投資信託)
信託報酬 0.99%以内
■政策保有解消推進ETF(銘柄コード2081・シンプレクス・アセット・マネジメント)
政策保有株式の純資産における比率が一定以上の銘柄のなかから、利益水準や財務状況、取引所における流動性等を当社独自の観点から総合的に勘案し、投資銘柄を選定することにより、投資信託財産の成長を目指して運用を行うアクティブETF(上場投資信託)
信託報酬 0.99%以内
■投資家経営者一心同体ETF(銘柄コード2082・シンプレクス・アセット・マネジメント)
取締役会構成員、およびその親族、資産管理会社等の議決権保有割合の合計が相当程度ある企業のなかから、利益水準や財務状況、取引所における流動性等を当社独自の観点から総合的に勘案し、投資銘柄を選定することにより、投資信託財産の成長を目指して運用を行うアクティブETF(上場投資信託)
信託報酬 0.99%以内
※信託報酬は税込
アクティブ運用なので概要がユニークです。高配当や高ROE、低PBRの銘柄を狙うのはわかるとしても、政策保有解消推進や投資家経営者一心同体とはいったい…?
投資アイディアとしてはありなのでしょうが、果たしてそれはインデックスを上回るリターンを見込める投資戦略なのかどうか。パッシブ運用より柔軟な運用が可能であることは間違いないので、お手並み拝見といきましょう。
<ご参考>
アクティブETFのメリット・デメリットについてよくまとまっている情報が日興アセットのWEBサイトにあるのでご興味があればどうぞ。
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