アセットアロケーションの最適化(ロバート・カーバー著)、インデックス投資は勝者のゲーム(ジョン・ボーグル著)など【最大50%OFF】Kindle本ビジネス書キャンペーン

水瀬ケンイチ

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現在、Kindleストアで「【最大50%OFF】Kindle本ビジネス書キャンペーン」が行われています。

3,000冊以上の対象Kindle本が最大50%OFFになっているので、そのなかから探し出した当ブログの読者さまにおすすめの本をご紹介します。

まず、「アセットアロケーションの最適化 ポートフォリオの構築とメンテナンスのための統合的アプローチ」(ロバート・カーバー著)です。

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本書は、ポートフォリオの適切なアセットアロケーション(資産配分)の構築方法とそのメンテナンス等について、これでもかとばかり詳細に書きこまれた中上級者向けの投資本です。データ山盛りです。

Amazonの紹介文にある本書の特徴は以下のとおり。

・将来のリターンを予測するのが難しいわけ
・投資の意思決定をするときに不確実性を織り込む方法
・あなたが気づかないコストも含め、投資にかかるコストを正確に算出する方法
・各アセットクラスにおいて最高のETFを選ぶ方法
・いろいろなETFのコストとそのほかの特徴を比較する方法
・個別株の選び方
・十分な分散化を達成するのに必要な銘柄数の算出方法
・ポートフォリオアロケーションを調整するためのシステマティックな予測アルゴリズムの使い方
・スマートなリバランス戦略と実行戦略によるトレードコストの削減方法

見てわかるとおり、「株式時価総額加重平均の全世界株式インデックスファンドに投資してください。以上」ではなく、個別株を組み合わせた国際分散投資の方法とそのロジックも扱っています。

分散方法も株式時価総額加重平均だけでなく、均等ウエートで揃える方法との比較があったり、株式の分散方法だけでなく、債券、オルタナティブの分散方法についての説明があったり、スマートベータやアクティブファンドやロボアドなどへの投資の説明があったりと、基本だけでなく応用もしっかり網羅しています。すべてを勧めているわけではなく、懐疑的なものにはしっかりとダメ出しをしています。

ポートフォリオのメンテナンスやリバランスに関する解説も尋常じゃない詳しさで解説されています。判断基準や頻度などの基本的ロジックだけでなく、売却する金融商品の順序など細かいところまで説明されています。

あわせて、無数の図表やグラフで埋め尽くされている充実のデータに説得力があります。(余談ですが、ブログの引用ネタとしても充実です)

推奨事例はアメリカ人向けとイギリス人向けの説明を分けていて(主にETF銘柄などを書き分け)具体的です。税制部分など日本人向けではない部分が若干ありますが、アセットアロケーションに関する根本的なロジックは普遍的なものだと思うので、私はとても参考になりました。

今なら定価から50%OFFです。


次は、「インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法」(ジョン・C・ボーグル著)です。

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10数年前にバンガード創業者ジョン・C・ボーグルが自ら書いたインデックス投資の名著「マネーと常識」の改訂版です。

本書では、いくつかの章が追加になっています。具体的には、本書の目次の以下の章が追加、もしくは大幅な書き替えになっています。

第5章 もっともコストの低いファンドに集中せよ――資産運用会社の取り分が増えれば、それだけ投資家が手にするものは減る
第6章 配当は投資家の最良の友なのか――だが、投資信託はあまりに多くの配当をかすめ取っている
第11章 「平均回帰」――昨日の勝者は明日の敗者
第18章 アセットアロケーション その一 株と債券――投資を始めるとき、資産を積み上げるとき、そして引退するとき
第19章 アセットアロケーション その二――引退後の投資とあらかじめアセットアロケーションされているファンド

数々の表やグラフが直近のデータにアップデートされていたり、明確にうたわれていなかった部分が明言されていたり(平均回帰等)、例示がより新しくなっていたり(アセットアロケーション等)しているので、「マネーと常識」は何回も読み返していたはずなのに、本書は新鮮な気持ちで読むことができました。

「インデックス投資は勝者のゲーム」の当ブログでの書評はこちら

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次は、「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書 FINANCIAL LITERACY FOR MILLENNIALS」(アンドリュー・O・スミス著)です。

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本書はアメリカの高校生が学んでいる教養として必ず身につけるべき「世界標準のお金との付き合い方の基礎知識の教科書です。人気作家橘玲も推薦しています。

●目次
推薦者まえがき(橘玲)
謝辞
第1章 お金の計画の基本
 そもそもお金とは何か
 購買力を下げる一大要因・インフレーション
 どうすれば「経済的に自立」できるのか
 人生設計とお金の関係
第2章 お金とキャリア設計の基本
 あなたのキャリアとお金の関係
 人的資本──「資産価値の高い人」とは
 人を雇うメリットとリスク
 生涯所得を最大化させるために大切なこと
第3章 就職、転職、起業の基本
 ビジネスにおける「組織」の仕組み
 決算書の読み方
 「事業計画」に必要なポイントはこれだけ
 フランチャイズビジネス
 副業──一生食いっぱぐれない働き方
 不動産
 資金調達のやり方
 景気はどうすれば読めるのか
 「景気がいい」「景気が悪い」とはどういうことか
第4章 貯金と銀行の基本
 貯め方より使い方が重要?
 どんな人でも貯まる貯金の仕方
 銀行は何のためにあるのか
 銀行口座
 ATM
第5章 予算と支出の基本
 予算設計の第一歩
 お金の「出入り」に注目する
 もしもの備え
 実際に予算を立ててみよう
 自動車を買う
第6章 信用と借金の基本
 借金と返済計画
 お金の時間価値
 担保と返済
 住宅ローン
 金利と複利の仕組み
第7章 破産の基本
 最後のカードはなぜ「破産」なのか
 最後の打ち手を回避するには?
第8章 投資の基本
 投資でお金を育てる
 リスクとリターンの考え方
 株式市場はどういうところか
 低リスクではじめられる投資信託
 「株価指数」の読み方
第9章 金融詐欺の基本
 「必ず儲かる投資」のウソ──ピラミッドスキーム
 その他の投資詐欺
 誰かがあなたになりすます
 パソコンやスマホを安全に使う
 ワンクリックの罠──ネット詐欺
第10章 保険の基本
 保険とは何か
 あらゆる損害を補償する財産保険
 暮らしを守る賃貸保険
 事故に備える自動車保険
第11章 税金の基本
 税金と納税の仕組み
 税金で何ができるのか
 「消費税」は何のためにあるのか
第12章 社会福祉の基本
 貧困格差解決ガイドライン
 学資ローン・奨学金
第13章 法律と契約の基本
 契約とはどういうことか
 婚前契約
 法的責任のリアル
 有形財産と無形財産
第14章 老後資産の基本
 老後の資金計画
 老後資金はいくら必要か
 遺言と遺産──相続の準備の仕方

米国と日本では制度がかなり違うのですが、「お金と仕事」をどう考えればいいか、「景気」とはそもそもなにか、「投資」はどうすればいいのかなど、世界共通のお金の基礎知識が学べます。

お金を貯めたり増やしたりというテーマだけでなく、破産、金融詐欺、社会福祉、法律、契約といったテーマまで網羅していて、「これを米国の高校生は学校で叩き込まれているのか…!」と唸らされます。このすべてではなくても、せめて世界はこのような「枠組み」で動いているのだという知識は、日本でも学校で教えたらいいのになと思いました。会社に疑念を抱かず24時間戦う企業戦士を育成するような時代ではもうないだろうに。

日本ではお金のことは学校で教えない時代が長く続いたため、習ってないから知らないのは当然です。社会に出ると、お金の知識は力になります。今からでも遅くないので、米国の高校生が学んでいるお金の知識にキャッチアップしましょう。

いまなら定価から50%OFFです。


次は、「人生100年時代の年金戦略」(田村正之著)です。

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本書は日本経済新聞社編集委員兼紙面解説委員で、ファイナンシャル・プランナー(CFP®)でもある田村正之氏が、公的年金を徹底的に調べ上げて至れり尽くせりで解説してくれる「ザ・年金本」でした。

投資本ではありませんが、年金の運用には投資信託による運用をする部分あるので、インデックス投資との親和性がとても高いです。年金については、私自身、初めて知ることがたくさんあり、手元に置いておきたい一冊となりました。

新聞を含むマスコミが公的年金を叩きすぎてきたせいで、国民に公的年金の悪いイメージだけがついてしまい、田村氏はそこを懺悔する気持ちをもって、その真の価値を消費者が知ってフル活用することが、最大の老後対策になることを消費者に伝えたかったのではないか。

本書の至れり尽くせり感から、そのように思えてなりません。(「人生100年時代の年金戦略」の当ブログでの書評はこちら

いまなら定価から45%OFFです。


次は、「3%シグナル投資法 ──だれでもできる「安値で買って高値で売る」バリューアベレージ法」(ジェイソン・ケリー著)です。

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本書はいわゆる「バリュー平均法」について書かれた投資本です。

「バリューパス」のことを「シグナルライン」と別名で呼んでいたり、そのシグナルラインが3%に固定されていたり、投資商品名が米国のETFやインデックスファンドであったりと、若干読みにくさはあるものの、ドルコスト平均法を上回る可能性がある方法として、非常に詳しく解説されていました。

「相場が安い時に多く買い、高い時に少なく買う」のではなく、「相場が安い時に目標金額まで一気に買い、高い時には目標金額以上の部分を売却して、平時はキャッシュでキープ」という方法を仕組み化したものという理解です。現実的な目標金額(シグナルライン=バリューパス)の設定と、相場のトレンドに逆らう形での購入&売却を定期的に断行する強いメンタルが肝要になろうかと思います。

本来、ドルコスト平均法は有利でも不利でもないのですが、なんとか少しは有利に倒したいと思うかたは、ぜひ読んでみてください。

いまなら定価から50%OFFです。


次は、「29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた」(ITTIN著)です。

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本書は、若者に向けて節約・貯金・投資というマネープラン全般について書かれていますが、小難しい金融知識は書かれていません。

それよりも、節約も貯金もままならないごく普通の若者たちに向けた、お金に対する心構えが手厚く説明されています。著者の経験談(失敗談を含む)とともに、とてもわかりやすく書かれています。本書が教えてくれるのは、お金の「ハウツー」ではなく、「ケーススタディ」です。

Twitter(X)によると現在は元気に二児のお母さんになっていて奮闘されているもよう。がんばってください!

いまなら定価から61%OFFです。(当ブログでの書評はこちら


最後に、投資法の流派は異なりますが「証券分析」(ベンジャミン・グレアム、デビッド・L・ドッド著)です。

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本書は、元祖バリュー投資の古典的名著です。割安な株式や債券を発掘する方法を詳述しており、バリュー投資の基礎を築いた古典的な書籍として知られています。

企業の財務状況を分析することに重点を置いています。株式にはその基礎となる本質価値があり、株価は日々の取引の中で乱高下し本質価値との間にギャップが発生する。このギャップを「安全性マージン」として、本質価値の半分、少なくとも3分の1以上ある株式に投資するべきだと説明しています。個別株への投資としてはコンサバティブで実に良いです。

本書が衝撃的なのは、1934年の初版から70年近く読みつがれて今なお第一線で通用する投資法であるという事実と、約1000ページある圧倒的ボリュームです。

昔、図書館で借りて読んだのですが、読んでも読んでも2週間の貸出期日に間に合わず何度も借りなおして読んだことを覚えています。こういう本こそ、Kindle版にすることの意義は大きいと思います。また、定価が10,000円を超える高価な本なので、手元に置きたい方にとって50%OFFがありがたいですね。


以上、当ブログをご覧の皆さまにおすすめの本をチョイスしました。上記で紹介した本以外にも、Kindle本3,000冊以上が最大50%OFF(なぜか50%以上OFFの本もある!)になっています。ぜひ、他にも興味がある本を探してみてください。

▼こちらから検索できます
【最大50%OFF】Kindle本ビジネス書キャンペーン

注意事項です。キャンペーンはKindle版の本が対象です。紙の単行本は対象ではありませんので、ご購入の際にはKindle版であることと、割引価格になっていることをご確認ください。そして、キャンペーン期間は、2023年9月7日(木) 23時59分までです。これはと思う本があれば、早めにポチした方がいいと思います。

それでは、秋の虫の声を聴きながらよき読書ライフを。

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Posted by水瀬ケンイチ