アクティブファンド選びの難しさを示すデータ
水瀬ケンイチ

日経電子版に「アクティブ型投資信託の実力を知る 好成績の持続難しく」という記事が掲載されています。
詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、要旨をむりやりまとめると、市場平均を上回るアクティブファンドは国内外ともに1~3割と少なく大きな要因はコスト。それでも長期で好成績なアクティブ型も一定数あるが、問題は事前予測が困難だということ。
結論としては最近はよく見る内容ですが、めずらしいデータがあったので引用します。
これは、運用期間の長い投信が多い米国の1856投信を対象に、先行する10年間と次の10年間の指数に対する超過リターンを調べたところ、両方ともプラスだったのは少数で「前半と後半の成績はほぼ無関係だった」というデータで、過去に好成績の投信を選んでも将来はわからないという厳しい事実を突きつけられます。
上記記事では他にも、TOPIXと比較したさわかみファンド、ひふみプラス、フィデリティ日本成長株ファンドの3年、5年、10年、15年リターンのグラフがありましたが、アクティブファンドにとっては厳しいデータとなっています。
玉石混交のアクティブファンド選びは難しい。不可能ではないのかもしれませんが、個人的には藁の山から針を見つけ出すような作業で迷うくらいだったら、さっさと市場平均のインデックスファンドにつみたて投資をした方がよいと思います。私はそれだけでひと財産を築くことができました。
Time is money.
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