疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その5) 株式本来の性質にのっとった投資法
水瀬ケンイチ
前回までのシリーズ記事、
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その1) 何もしていないのに儲かるのはなぜ?」
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その2) 株式は永遠に自ら成長しようとする」
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その3) 株式は昔から儲かるものだった」
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その4) 株式には銘柄選択とタイミングで損する危険がある」
の続きです。今回が最後です。
ここで、株式本来の性質について、今まで書いてきたことをまとめます。
<株式本来の良い性質>
(1) 株式は、永遠に存続しようとする
(2) 株式は、自ら成長しようとする
※加えて、過去のデータも、株式はずっと右肩上がりに成長してきたことを示している。
<株式本来の悩ましい性質>
(3) 株式は、銘柄選択で損する危険性がある
(4) 株式は、買うタイミングで損する危険性がある
以上のことから、できるだけ危険を避け、株式のメリットだけを享受する方法について、大胆に、考えてみたいと思います。
(1) 株式は、永遠に存続しようとする
(2) 株式は、自ら成長しようとする
→それなら放置!!(バイ&ホールド戦略)
(3) 株式は、銘柄選択で損する危険性がある
→それなら銘柄選択しない!!(インデックスファンド・ETF)
(4) 株式は、買うタイミングで損する危険性がある
→これには妙案なし…(消去法的にドルコスト平均法)
要するに、「インデックスファンド・ETFをバイ&ホールド」という戦略です。
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その1) 何もしていないのに儲かるのはなぜ?」
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その2) 株式は永遠に自ら成長しようとする」
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その3) 株式は昔から儲かるものだった」
「疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その4) 株式には銘柄選択とタイミングで損する危険がある」
の続きです。今回が最後です。
ここで、株式本来の性質について、今まで書いてきたことをまとめます。
<株式本来の良い性質>
(1) 株式は、永遠に存続しようとする
(2) 株式は、自ら成長しようとする
※加えて、過去のデータも、株式はずっと右肩上がりに成長してきたことを示している。
<株式本来の悩ましい性質>
(3) 株式は、銘柄選択で損する危険性がある
(4) 株式は、買うタイミングで損する危険性がある
以上のことから、できるだけ危険を避け、株式のメリットだけを享受する方法について、大胆に、考えてみたいと思います。
(1) 株式は、永遠に存続しようとする
(2) 株式は、自ら成長しようとする
→それなら放置!!(バイ&ホールド戦略)
(3) 株式は、銘柄選択で損する危険性がある
→それなら銘柄選択しない!!(インデックスファンド・ETF)
(4) 株式は、買うタイミングで損する危険性がある
→これには妙案なし…(消去法的にドルコスト平均法)
要するに、「インデックスファンド・ETFをバイ&ホールド」という戦略です。
上記(1)(2)について、少々説明したいと思います。
他の資産クラスと違って、株式だけは、自ら永遠に成長しようとする性質があります。
この株式本来の性質をフルに活かせば、貴金属や石油のように細かく売買しなくても済むのも、道理だと思います。これは楽ちんです。
また、後述しますが、売買のタイミングはとても難しいです。
売買回数が増えると、その分、失敗の可能性も高まってしまいかねません。
株式においては、楽ちんで、かつ、失敗の可能性を減らすという二重の意味で、バイ&ホールド戦略が良いと思うのです。
上記(3)について。
銘柄選択は難しいです。
しかも、ゼロになるか何百倍になるかというように、当たり外れのバラつきがあまりにも大きい。
そこで、発想を転換して、全部まとめて買ってしまえという考えがあります。
株式指数(インデックス)に連動する、インデックスファンドやETFを買うという戦略です。
そうすると、もちろん良い企業だけでなく、悪い企業も、倒産企業も含まれてしまいます。
しかしながら、株式においては、上記(1)(2)の性質から、すべての企業を平均すればプラスマイナス0ではなく、若干でもプラスになる方向性が期待できます。
※銘柄選択を百発百中で当てられるかた、いや、なにも百発百中ではなくても、平均より0.1%でも高い確率で当てられるかたは、インデックスファンドなど買う必要はありません。自信を持って、個別株投資をすべきだと思います。
上記(4)について。
こればかりは、妙案が思いつきません。ごめんなさい。
僕のようなリーマンは、毎月の給与から細々と投資するしかないので、消去法的に、毎月購入のドルコスト平均法になってしまいます。
でも、ドルコスト平均法には、平均購入単価をならせる効果はありますが、将来の株価の動きによっては、有利にも不利にもなります。過信は禁物です。
これまで、株式について、できるだけ危険を避け、メリットだけを享受する方法について、書いてきました。
結論は、いつもの「インデックスファンド・ETFをバイ&ホールド」です。
最後に、本シリーズその1で自問した、「なぜ、インデックス投資は、何もしていないのに儲かるんだろうか?」という疑問について、自分なりの答えを出してみたいと思います。
その答えは、
株式本来の性質にのっとった投資法だから。
(おわり)
P.S
本シリーズ記事は、いち個人投資家の個人的な考え方に過ぎません。
株式の理解には様々な解釈があり、本シリーズ記事にも、極論、間違い等あろうかと思います。
あくまで参考意見として、受け流していただければ幸いです。
五回にわたって、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
他の資産クラスと違って、株式だけは、自ら永遠に成長しようとする性質があります。
この株式本来の性質をフルに活かせば、貴金属や石油のように細かく売買しなくても済むのも、道理だと思います。これは楽ちんです。
また、後述しますが、売買のタイミングはとても難しいです。
売買回数が増えると、その分、失敗の可能性も高まってしまいかねません。
株式においては、楽ちんで、かつ、失敗の可能性を減らすという二重の意味で、バイ&ホールド戦略が良いと思うのです。
上記(3)について。
銘柄選択は難しいです。
しかも、ゼロになるか何百倍になるかというように、当たり外れのバラつきがあまりにも大きい。
そこで、発想を転換して、全部まとめて買ってしまえという考えがあります。
株式指数(インデックス)に連動する、インデックスファンドやETFを買うという戦略です。
そうすると、もちろん良い企業だけでなく、悪い企業も、倒産企業も含まれてしまいます。
しかしながら、株式においては、上記(1)(2)の性質から、すべての企業を平均すればプラスマイナス0ではなく、若干でもプラスになる方向性が期待できます。
※銘柄選択を百発百中で当てられるかた、いや、なにも百発百中ではなくても、平均より0.1%でも高い確率で当てられるかたは、インデックスファンドなど買う必要はありません。自信を持って、個別株投資をすべきだと思います。
上記(4)について。
こればかりは、妙案が思いつきません。ごめんなさい。
僕のようなリーマンは、毎月の給与から細々と投資するしかないので、消去法的に、毎月購入のドルコスト平均法になってしまいます。
でも、ドルコスト平均法には、平均購入単価をならせる効果はありますが、将来の株価の動きによっては、有利にも不利にもなります。過信は禁物です。
これまで、株式について、できるだけ危険を避け、メリットだけを享受する方法について、書いてきました。
結論は、いつもの「インデックスファンド・ETFをバイ&ホールド」です。
最後に、本シリーズその1で自問した、「なぜ、インデックス投資は、何もしていないのに儲かるんだろうか?」という疑問について、自分なりの答えを出してみたいと思います。
その答えは、
株式本来の性質にのっとった投資法だから。
(おわり)
P.S
本シリーズ記事は、いち個人投資家の個人的な考え方に過ぎません。
株式の理解には様々な解釈があり、本シリーズ記事にも、極論、間違い等あろうかと思います。
あくまで参考意見として、受け流していただければ幸いです。
五回にわたって、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
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