【全世界株式】低コストインデックスファンド徹底比較(23年9月末)

水瀬ケンイチ

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「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、全世界株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2023年9月末で比較しました。

※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。

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全世界株式クラスの比較対象インデックスは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」と「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」です。日本を含む全世界株式と日本を除く全世界株式に分かれます。

全世界株式クラスのインデックスファンドは、これ1本で、もしくは日本株式クラスのインデックスファンドと組み合わせて、かんたんに世界の株式時価総額比率(世界市場ポートフォリオ)で投資することができるので、資産配分に納得ができればとても便利です。

日本を含む全世界株式クラスでは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(運用会社:三菱UFJ国際投信)が信託報酬年0.05764%、インデックスとの差異 +0.3%、1年リターン +23.71%、3年リターン年率 +20.23%と相対的に高評価でした。

eMAXIS Slimシリーズは2023年5月11日に信託報酬の引き下げを行いました。調査時点(2023年9月末)の純資産残高1兆4706億円で、5000億円、1兆円以上になった場合に段階的に発動する「受益者還元型信託報酬」の対象ゾーンに深々と入っており、元の信託報酬年 0.05775% を純資産残高で加重平均して年 0.05764% と表示しています。

前回まで信託報酬最安値だった「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」(SBIアセットマネジメント)はリターンが相対的に低かったり、インデックスとの差異に大きな異常値が出たり、不安定な運用をしているうちに、とうとう信託報酬でもオルカンに抜かれてしまい少々苦しいところです。

一方で、「PayPay投資信託インデックス 世界株式」(PayPayアセットマネジメント)、「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」(日興アセットマネジメント)、「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」(野村アセットマネジメント)が信託報酬年 0.1% を切る水準で続々新規設定されています。第1期の運用報告書が出るまでは「参考」扱いでウォッチとなりますが、今後に期待です。

日本を除く全世界株式クラスでは、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」(運用会社:三菱UFJ国際投信)が、信託報酬年 0.05773%、実質コスト 年 0.15%、インデックスとの差異 +0.3%、1年リターン +23.40%、3年リターン年率 +20.57%、5年リターン年率 +12.84% と全評価項目で1位の高評価でした。

調査時点(2023年9月末)で純資産残高3077億円で、2500億円、5000億円以上になった場合に段階的に発動する「受益者還元型信託報酬」の対象ゾーンに少し突入しています。元の信託報酬年 0.05775% を純資産残高で加重平均して年 0.05773% と表示しています。

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全世界株式クラスは、以前は商品がごく限られていましたが、新規ファンドの参入や信託報酬の引き下げで、競争が激しくなってきました。

日本株式クラス、先進国株式クラス、新興国株式クラスのインデックスファンド3本を世界の株式時価総額比率(世界市場ポートフォリオ)で組み合わせるよりも、全世界株式インデックスファンドを1本だけ持つ方が低コストとなります。リスク資産は「もうこれ1本でいい!」というインデックス投資家が増えてきたのだと思われます。インデックスファンドの「ファイナル・アンサー」といえるかもしれません。

いろいろありますが結論。

全世界株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2023年9月末で比較した結果、日本を含む全世界は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、日本を除く全世界は「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が相対的に高評価でした。


低コストインデックスファンド徹底比較のカテゴリです。主要なアセットクラスのインデックスファンド比較情報を、定期的に更新しています。



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<ご参考2>
本ブログ記事は、私が過去に執筆・監修した書籍に掲載したおすすめインデックスファンド情報のアップデート版という意味もあります。今後も定期的に継続していく所存です(PR)

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Posted by水瀬ケンイチ