日本で一番買われているお化けファンドの代田さん

水瀬ケンイチ

MitsubishiUFJasset_logo.png

超低コストインデックスファンド「eMAXIS Slim」シリーズを運用する三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)の代田常務のインタビュー記事が東洋経済オンラインに掲載されています。


「eMAXIS Slim」シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」というコンセプトで、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が国内のインデックスファンドとして初の純資産総額トップに輝くなど、わずか6年でシリーズ5兆円を超える「お化けファンド」に成長したと紹介されています。

私自身も「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」を大量に保有しており、現在は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に毎月積み立て投資しています。



上記記事では、「eMAXIS Slim」シリーズなどの運用に関する取り組みが取り上げられていました。

  • コストを削減するために「運用報告書を電子版のみにして印刷代や配送代まで削った」
  • 売買頻度を減らすことで売買手数料を下げたり、銘柄入れ替えを工夫してトラッキングエラーを極力小さくした
  • ファンドマネジャーについても、大手証券系の運用会社にありがちな定期的な人事異動でなく、実績を挙げた者には継続してついてもらう
  • 商品をより深く知ってもらうべく、ブロガーミーティングやファンミーティングを定期的に開催
  • 代田常務自身、厚切りジェイソンさんなどお笑い芸人との対談でメディアに頻繁に登場、PR担当と化している

低コストなインデックスファンドを運用するために、様々な工夫が行われているようです。代田さんはじめ三菱UFJアセットの皆さん、応援しております。がんばってください。

2024年の新しいNISA制度スタートを前に、運用コスト競争が激しさを増しています。日興アセットの「Traces」シリーズや野村アセットの「はじめてのNISA」シリーズなどの追随も激しい。

しかし、インデックスファンドやETFの世界では「規模の経済」が働き、運用コストを下げると投資家が資金が集まり、ボリュームディスカウントで更に運用コストを下げられる。すると更に投資家の資金が集まり、ボリュームディスカウントで更に運用コストを下げられ……という好循環が生まれると米国バンガードの役員は言っていました(該当記事)。

米国のインデックスファンド・ETFのシェアはバンガード、ブラックロック、ステート・ストリートの上位3社の寡占状態になっており、それ以外の会社はどう足掻いてももうひっくり返せない状況です。

いずれ日本もそうなっていくと私は見ています。運用各社にとってはここが踏ん張りどころだと思います。苦労が絶えないと思いますが、「eMAXIS Slim」シリーズは一歩も二歩もリードしており、受益者のひとりとして三菱UFJアセットにはがんばってほしいと思います。

最後に要望です。できましたら、こちらも大量に保有しているSlimじゃない方の「eMAXIS」シリーズ(通称 eMAXIS FAT)の「eMAXIS Slim」シリーズへの投信併合をお願いします。eMAXIS FATはいつのまにか相対的に高コストファンドになってしまいましたが、10数年の保有で含み益が大きく乗っており課税額も大きくなってしまうため売るに売れません。eMAXIS FATの「eMAXIS Slim」シリーズへの投信併合、なにとぞ、なにとぞ。


関連記事


投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ