アエラドットに新NISA「つみたて投資枠」で買える投信の条件についてめちゃめちゃ詳しい記事あり

水瀬ケンイチ

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AERA dot. (アエラドット)に「どこよりも詳しい! 新NISA「つみたて投資枠」で買える投資信託の条件【金融庁取材】」という詳しい記事が掲載されています。


新しいNISAの概要や「つみたて投資枠」と「成長投資枠」についての説明記事は数多ありますが、「つみたて投資枠」の対象商品に絞り込んで、ここまで詳細に解説した記事はなかなかありません。金融庁への取材を含めた力作です。そのなかでたいへんよくまとまっていた図表をいくつか抜粋させていただきます。


まずは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」についての区分についての図表です。こちらは区分についての一般的な説明です。

「つみたて投資枠」では、金融庁が示した条件に合う投資信託とごく一部の国内ETFが対象であるのに対して、「成長投資枠」では日本株や米国株の個別株や、国内ETF、海外ETF、REITなど幅広い商品が対象です(ただし、一部除外条件あり)。

補足すると、新しいNISA制度の生涯投資枠1800万円を「つみたて投資枠」の商品と「成長投資枠」の商品に分けて投資する必要は全くありません。1800万円すべて「つみたて投資枠」の超・低コストインデックスファンドで固めても全然OKです。世の中の簡略化された新NISAの情報だけを見て、新しいNISAは2種類の商品を選ぶ必要があるとか、成長投資枠は専用の商品を「選んだ方がいい」と誤解している人がけっこういる印象なので、勝手に補足してみました。

なお、私自身も「つみたて投資枠」対象のオルカンだけで生涯投資枠1800万円を埋める予定です。


次に、こちらの図表が特にお気に入りなのですが、新しいNISAの「つみたて投資枠で買える投資信託の条件ということで、「指定インデックス投資信託」と「指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)」を分けて、それぞれの条件をしっかり明記してあります。

詳しいなと思ったのは、金融庁指定のインデックスを12本明記して、それ以外のインデックス(例えばNYダウ)に連動するものは、たとえインデックスファンドであっても右側の指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託など)に分類され、そちらの条件が適用されることまで明記されていることです。

最近の実例でいうと、先月9月15日に新規設定された「eMAXIS Slim 全米株式」(信託報酬年 0.09372%)は、全米株式クラスの超・低コストインデックスファンドですが、ベンチマークが「MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み、円換算ベース)」という少しマイナーなインデックスで、金融庁指定のインデックスになっていません(そのうちなるかもしれませんが、まだなっていない)。

そうなると、上記の図表の右側の指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託など)に分類され、「設定から5年以上経過」という条件に引っかかり、新しいNISAのつみたて投資枠には入れない。したがって、最新の超・低コストインデックスファンドであるにもかかわらず、「成長投資枠」で投資するしかないというちょっと不思議な結果に着地します。「つみたて投資枠」の詳しい条件を知らないと、きっと意味不明だと思います。

ルールはルールなので仕方ない。金融庁は指定インデックスの選定を、投資環境の実態に合わせて遅滞なく実施してほしい。一方で、インデックス使用料削減のため類似の新インデックスをボコボコ作られては、選定してもしてもきりがないという事情もあろうかとも。金融庁は、現実的な運用をうまいことやってほしいと思います。

AERA dot. (アエラドット)はマネーメディアではないのですが、ここまで詳しく突っ込んだ内容をまとめられるということは、投資にめちゃめちゃ詳しいスゴ腕の記者さんがいるはずです。上記2枚の図解以外にも、元記事には詳しい図解と説明が掲載されていますので、ご興味がありましたら上記記事を見てみてください。

そもそも上記記事は、現在発売中の雑誌「新NISAの準備ができる〈金融庁取材〉「AERA Money 2023 秋冬号」 (AERA増刊)」の抜粋版らしいので、もっと詳しく知りたいかたはそっちを読むのがいちばんよいかもしれませんね。


▼NISAの基礎の基礎については、こちらの動画もわかりやすくておすすめです。
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Posted by水瀬ケンイチ