日経平均一時33年ぶりの水準に上昇。こんな時にやるべきこととは?

水瀬ケンイチ

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日本経済新聞によると本日の東京株式市場では、日経平均株価が一時33年ぶりの高値を上回ったと報道しています。東証プライム全上場企業の16%にあたる約260社は2023年に入って上場来高値をつけたとのこと。


日本に限らず世界的に株価が好調です。投資家の運用資産も相当増えてきているのではないでしょうか。リスクを取って投資したことが報われて、とても良いことだと思います。

しかし、何度でも、何度でも、何度でも、繰り返し伝えていきますが、予想外の大きな損失をくらって市場から一発退場にならないためには、今のような上げ相場の時こそ「保有資産のリスクを数字で確認」することが重要です。

リスクは数字で把握すること。無料のツールで自動計算できます。私が利用しているのは「ファンドの海 アセットアロケーション分析」です。資産クラスごとに金額を入力すれば、保有資産全体の期待リターンとリスクが数字で表示されます。

たとえば、オルカンのような全世界株式100%という資産配分で1000万円投資しているとすると、ざっくり以下のような計算になります。

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期待リターンは年率5.31%、リスクは年率18.96%です。めったに起こらないレベルの暴落はリスクの2倍を見ておけば目安となるといわれています(あくまでも目安ね目安)。

めったに起こらないレベルの暴落
=期待リターン-(リスク×2)
=5.31-(18.96×2)
=-32.61

暴落の際には1年で33%くらい下落することを覚悟しておくということになります。1000万円投資していれば、330万円は1年で軽く吹っ飛ぶ計算になります。

「そ、それはちょっと耐えられないな……」と感じるのであれば、それは保有資産のリスクが自分のリスク許容度を超えている可能性があります。資産配分の株式比率を下げる、投資金額自体を減らすという調整が必要になります。

私が「100年に一度」と言われた大暴落である2008年のリーマン・ショックの時にも、夜ぐっすり眠れていたのは、当時の投資額と資産配分(株式:債券=80:20)が、自分のリスク許容度の範囲内だったことが大きいです。ちなみに、私は積み立て投資を毎月続けているので、2008年当時よりも投資額がずっと増えています。ですので、時おり保有資産全体のリスクを数字で再確認しています。

なぜか暴落した後になってから「資産配分を見直しましょう」みたいなことを言い出すFPやアドバイザーがぞろぞろ出てきますが、本当に不思議です。取り返しのつかない大損をしてからリスクを取り過ぎていたと気づいても、時すでに遅しなのに。

上げ相場のうちにリスクの取り過ぎに気づければ、株式部分を一部売却して債券を買い増す過程で「利益確定」ができることにもなります。下げ相場でそれをやると「損切り」になってしまう場合があり、運用的にも精神的にもあまりよろしくありません。

予想外の大きな損失をくらって市場から一発退場にならないために、ぜひ上げ相場の時こそ「保有資産のリスクを数字で確認」する。それが、自分のリスク許容度の範囲内であることを確認する。

もし、「同じ話を何度も書きやがって」と思われる方がいらっしゃったら、さすがです。重要なことが頭に入っているからこそ、私が何度も同じことを書いていると気づくのですから。

勝って兜の緒を締めよ。市場でサバイブしましょう。


▼「ファンドの海 アセットアロケーション分析」です。ご利用は自己責任にてお願いします。

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Posted by水瀬ケンイチ