米国ETF市場でバンガードが首位ブラックロックを追い上げ肉薄。その要因とは?

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米国のETF市場でこれまで独占的な地位にあったブラックロックを、第2位のバンガード・グループが追い上げて肉薄しているとブルームバーグが報道しています。


詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、趣旨をむりやりまとめると、米国ETF市場におけるブラックロックのシェアは2006年の約60%をピークに、2001年以来の水準となる32.5%まで低下。21年連続でシェアを伸ばし続けてきたバンガードが29.5%まで拡大し、その差を縮めているとのこと。

バンガードの成長の要因についてブルームバーグでは、「その秘訣(ひけつ)は独自の企業構造にある。ファンド投資家が取締役を選出する仕組みとなっており、バンガードの取締役は通常、商品から生み出される余剰資金や資産を手数料引き下げに振り向ける」からだと分析しています。

ただ、この分析はいかにも表面的だと私は思います。企業構造だけなら日本の生命保険会社が似たような企業構造になっていますが、顧客のために手数料引き下げなどしません。

この事実に照らして、バンガードの成長の要因は企業構造に加えて、「資産運用会社は投資家の皆さまの利益のためだけにファンドを運用すべきである」という企業理念が実行されていることにあると私は考えています。器(企業構造)と中身(企業理念)が両方そろっているからこそ顧客に支持されて成長している。器だけじゃないんですよ器だけじゃ。

昔、私も海外ETFの運用はブラックロックのiシェアーズシリーズ(IVV、EFA、EEM)をメインに運用していましたが、だんだんとバンガードのVT1本に置き替えられてきました。VTの運用コストはどんどん下がり続け、リターン向上と私の資産形成の成功に貢献してくれました。

上記記事でブルームバーグのアナリストが、ブラックロックとバンガードの競争について「ビットコイン現物ETFが承認されれば、ブラックロックはかなりの額、おそらく数十億ドルを取り込めるだろう。これはバンガードが間違いなく手を出さない分野だ」と説明したところ、バンガードの広報担当者はこう言ったそうです。

「当社は誰がETFリーグテーブルの首位に立つかに重点を置いているわけではない。むしろ、顧客が投資で成功を収めるための投資とアドバイスを提供することに注力している」

バンガードの正論に、ブルームバーグのアナリストはいったいどんな顔をしたのでしょうね。


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