女性にぴったりの投資法

水瀬ケンイチ

昨年は、男性よりも女性のほうが儲かったとのデータがあるようです。

【時事ドットコム 2007/6/21より引用】
株式売買、女性が好調=利益は男性の2.7倍-ネット投資家調査
 過去1年間、株式売買で得た利益の平均は、男性18万円に対し、女性は50万円-。ネット投資家を対象に、野村ホールディングス傘下のジョインベスト証券が行ったアンケート調査で、女性の好調ぶりが目立ち、男女で明暗が分かれた。
 過去1年の損益は全体平均でプラス27万円。新興市場の株価低迷を背景に、昨年の86万円から大きく落ち込んだ。しかし、男女別で見ると、男性が昨年の110万円から大幅減となったのに対し、女性は11万円増え、男性の2.7倍を稼いだ。
【引用終わり】

記事では、男性不振の理由を、「新興市場の株価低迷が背景」と説明しています。
ヤマっ気がある攻撃的な男性が、やられたということでしょうか。
(水瀬の昨年はこんな感じ

ところで、投資における男女の違い、あるような気がします。

米国の別の調査によると、頻繁な証券または投信の売買が、取引手数料や税金を引き上げ、結果的に運用収益にマイナスの影響を与えることになるとわかっていても、男性は女性よりも約45%~67%程度多く、売買を繰り返す傾向にあることが明らかになっています。

ガンガン売買せずにはおれない男性像と、それをさめた目で見ている女性像が目に浮かびます。

更に別の調査によると、投資の前に投資先商品(例えば投資信託)を研究する時間が、男性に比べて約40%も多いそうです。
女性のほうが、慎重なんですね。
(上記2点のデータの出典:マネログ バンガード・海外投資事情

以上のデータから、「攻撃的な投資を好む男性」と、「慎重な投資を好む女性」という傾向が見て取れると思います。
僕のまわりの人たちを思い浮かべても、納得がいくような気がします。
(まぁ当然、人にもよりますが)

そう考えると、「インデックス投資」は、慎重派の女性にこそ、向いている投資法と言えるかもしれません。

なぜなら、「平均」に投資するので、値動きはマイルドだし、投資対象が倒産する心配はないし、自分だけが損する心配もないからです。
また、理屈の面でも、ノーベル賞受賞学者たちが完成させた「現代ポートフォリオ理論」により、がっちりサポートされていて安心感があります。
(もちろん、投資ですから、絶対に損しない保証があるわけではありませんが)

今まで、なんとなく、インデックス投資に対して、「理屈っぽい学者の投資法」という男性的なイメージを勝手に抱いていましたが、ちょっと見直さなくてはいけないかもしれません。

当ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」のコメント欄を見ていると、読者は男性ばかりのような気がしますが(笑)、きっと、コメントはしないけれど読んでくださっている女性のかたも、中にはいらっしゃるのではないかと思います。

このブログをご覧の女性の皆さま。
インデックス投資は、もしかしたら、あなたにぴったりの投資法かもしれませんよ!(^^)
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Posted by水瀬ケンイチ