とんだ「投資初心者でもわかる投信選びのポイント」 日経はしっかりしてほしい

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日経電子版に「新NISA、投資初心者でもわかる投信選びのポイント」という記事が掲載されている。初心者でもわかる、とな。どのようなことが書かれているか見てみましょう。


詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、趣旨をむりやりまとめると、投資初心者でもわかる投信選びのポイントは、①全世界株インデックス投信をドルコスト平均法で買う、②自分の投資スタイルに応じて味付け(日本株インデックス投信、高配当株インデックス投信、アクティブ投信)とのこと。

①は選び方や商品がとても明確ですが、②は初心者でもできることなのでしょうか。

そもそも投信の選び方がわからない初心者に向けた話のはずなのに、「自分の投資スタイルに応じて」というのは酷ではないか。自分で投信を選ぶことすらできないから初心者なのであり、「投資初心者でもわかる投信選びのポイント」なのではないか。

記事は「自分の投資スタイルを持っている初心者」というほぼ存在しないであろう架空の読者に向けて、ぐだぐだの展開を見せます。

選択すべき根拠の説明もないまま日本株もある、高配当株もあると無造作に紹介されていく「味付け」と銘打たれた商品群。一般的には、地域でいえば米国株やインド株や東南アジア株も有望視されていますがなぜか日本株だけ。バリュー株や小型株も昔からアノマリーとして一定の期待をされていますがなぜか高配当株だけ。

挙句の果てには「アクティブ投信に注目してもいいだろう」という。インデックス投信以外のすべてが含まれる「大カテゴリ」をあたかも商品名であるかのようにすすめています。ちなみに2023年12月現在、日本の公募投信約5800本のうち約4600本がアクティブ投信です(出典:ウェルスアドバイザー)。もはや選択すら放棄しています。

しかも「ただ、日本ではインデックス投信に勝っているアクティブ投信は2割もないとされている点には注意したい」と記事は結ばれています。ならすすめるなよ。

とんだ「投資初心者でもわかる投信選びのポイント」です。日経はしっかりしてほしい。


▼下記で取り上げたロジカルな日経の記事と同じメディアの記事とは思えません。日経記事も玉石混交か。
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