貯蓄から投資、道半ば 「株買わない」74%に上昇

水瀬ケンイチ

内閣府の調査によると、投資をやっている人は、まだまだ少数派のようです。

【FujiSankei Business i. 2007/6/29より引用】
貯蓄から投資、道半ば 「株買わない」74%に上昇

 内閣府が28日発表した「貯蓄から投資へ」に関する特別世論調査によると、株式投資を「現在行っていないし、今後も行う予定はない」と答えた人は、2005年12月の前回調査から5・6ポイント上昇して74・1%となり、関心が低下していることが明らかになった。新興市場の株価低迷や、金利上昇により貯蓄に対する魅力が再び高まっていることなどから、元本割れリスクをとるよりも、安全な預貯金を選択する傾向が根強いことを示す結果となった。
【引用終わり】

これが現実だと思います。
自分の周辺の人たちを見ていても、投資をしている人は少数ですから、実感としても近いものがあります。

別に、いいんじゃないでしょうか。

投資はリスクを伴いますので、経済的にも、性格的にも、誰もができるものではないと思います。
将来のマネープランを考えて、そんなに資産を増やす必要のないかたまで、無理して投資をやる必要はありません。
ましてや、国や政府に強要されてやるものでもないと思います。

僕は、「貯蓄から投資へ」という政府のスローガンが、あまり好きではありません。
日本はファンドのコストが高く(しかも、この10年で14%値上がり中)、ローコストなものは海外からの輸入品(海外ETF)という状況です。
こんな中で、国民が貯蓄から投資に動くと、何がどうなって、誰が得をするのでしょうか?
どうも僕は、国の責任が軽くなって、金融機関が得をするだけのような気がする、と言ったら言い過ぎでしょうか。

記事は、「政府の促進策が課題となりそうだ」と結ばれているのですが、人によっては余計なお世話かもしれません。
やりたい人だけが、自己責任でやればいいのだと思います。

僕自身は、今まで同様今後も、投資を続けます。

なぜなら、早期リタイアという、明確な「目的」があるからです。
貯蓄や個人向け国債だけでは、必要資産額に、到底追いつきません。
自分の許容範囲のリスクをしっかり取り、自分が納得したローコストな金融商品で、じっくり運用を行っていきます。
もしかしたら、損するかもしれません。でも、別に構いません。死にはしません。
うまくいったら、必要資産が形成でき、目的を達成できます。
それでいいと思っています。

まわりの人が投資をしようとしまいと、自分としては関係ないのであります。
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Posted by水瀬ケンイチ