日本経済新聞田村氏による故・山崎元氏の追悼記事 「正義の愉快犯に」信念貫く

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(Photo:日経電子版より引用)

「日経最後の良心」こと日本経済新聞田村氏による故・山崎元氏の追悼記事が掲載されています。


上記日経記事には、山崎さんが金融商品や金融機関の在り方について厳しい言葉で批判を続けた結果、高収入になるはずの金融機関からの講演依頼はほとんどなかったこと、一方で、個人投資家の手作りイベント「インデックス投資ナイト」には毎年呼ばれ無報酬で登壇を続けたが「自分には圧倒的にこちらの方がうれしかった」と何度も言っていたこと、12回の転職をした中には上司の不正の告発や顧客無視の経営への批判が契機となった退社も数度あること、金融庁幹部がNISA拡充等について「変化の一部は山崎さんが声を上げ続けたことでもたらされた」と話していることなどが書かれていました。

突然の訃報から約3か月。今でも時折、もうこの世に山崎さんがいないことが信じられないことがあります。山崎さんがかつて記事を執筆していた各種メディアで、アクティブファンドばかりを礼賛する証券会社社員や、「コストが高くて何が悪い」と開き直るIFAなどが跋扈しはじめています。自社の商売ばかりで正義のせの字もない。嘆かわしいことですが、今後、メディアが発信する投資情報は、個人投資家目線から、売り手である金融機関目線のものが徐々に増えていくことでしょう。

ただ、「投資は自己責任」です。山崎さんも「投資はやりたい人がやればいい」と言っていました。個人投資家は自分で情報を取捨選択して学び、自分が良いと考える投資方針で運用を続けていくことが求められます。

共著「ほったらかし投資術」(朝日新書)を一緒に執筆して何度も改訂する機会をいただけたこと、夜な夜なバーで人生の酸いも甘いも教えていただいたこと、長年実行委員を務めさせていただいている個人投資家有志の手作りイベント「インデックス投資ナイト」に初回の2009年から毎年連続出演いただいたこと、本当にありがたく思い出します。教えていただいたことを含め、今後も伝えていきたいと思います。

上記日経記事には「インデックス投資ナイト2018」のときの写真が掲載されていました。この回は上記記事の日経新聞田村さんやめずらしく私も出演者として登壇していたので在りし日の山崎さんとともに写真にうつっています。スポンサーなしのボランティアイベントなので、忖度なしで言いたいことを言えるこのイベントでは、皆とても機嫌よく楽しそうに話してくれます。そういえば、遺作の「経済評論家の父から息子への手紙」(山崎元著)にも「上機嫌で暮らせ!」と書いてありました。

守るべきものを守って、あとは上機嫌でいきましょう。あらためて山崎さんの御冥福をお祈りいたします。


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