(おまけ)ベトナム体験記バカ話編

水瀬ケンイチ

ベトナム滞在中のバカ話です。
(ご興味のあるかただけご覧ください)


地元の人たちが集まる有名海鮮料理のお店に行った時のこと。
だだっ広い店内で、地元の高校生みたいな兄ちゃんたち20人くらいが、ジャージ姿であちこちで注文を取っています。

カニ、エビ、つぶ貝、お粥をひとつずつ注文したのですが、兄ちゃんの英語が、いかにも学校で習ったばかり風のカタコトで、言っていることがよくわかりません。
しきりに、「ピロゥ」と言います。
「クラブワンピロゥ~、シュリンプワンピロゥ~、スネイルワンピロゥ~、オ~ケ~?」みたいな感じです。

はて、ピロゥとな?
piece(ピース)と言いたいのか、person(パースン)と言いたいのか、はたまた、こちらはふたりなのでpair(ペア)と言いたいのか?
まあいいやと思って、「OK」と言ってしまいました。

料理が運ばれてきました。

Σ( ̄□ ̄;) 

出てきたのは、特大皿にてんこ盛りされたのカニ、エビ、つぶ貝の山!!

やっと、わかりました。
彼が言いたかったのは、「ピロゥ」ではなく、「キロ(Kg)」だったのです。

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写真で見ると、一見たいしたことなさそうに見えますが、それは目の錯覚です(キッパリ)。
カニの左上にちょこっと写っているのは、ビールの「大瓶」です。
エビの奥にちょこっと写っている小皿は、直径10cmくらいはあります。
富士山のように盛られたつぶ貝が運ばれてくる頃には、写真を撮る気力すらありませんでした。
ちなみに、僕たちはパン一個で一食まかなえる、小食夫婦です。

しかし、相方が殊勝なことを言います。
「金持ち日本人が高級食材を冗談で大量に買い漁って食べないで帰った。ふざけんな日本人!!、なんて思われたくない」

結局、合計3キロの魚介、ほとんど勢いで食べましたよ。
ふたりとも、もう「一滴の水も飲めない」ところまでいきました。
お粥だけは通常サイズだったのが、唯一の救いでした。
もし、1キロのお粥(どんなお粥だ?)が来ていたらと思うと、そら恐ろしいです…。

***

ホテルの周りを散策していた時のこと。

飯屋や八百屋が並ぶ一角に、薄暗い床屋がありました。
ドアもなければ、いすはプラスチック製です。
現地のおっちゃんがふたり、気持ちよさそうにヒゲを剃られていました。
カットが50,000don(350円)とのこと。

それを眺めていた相方が、急に「ここで髪を切ってみたい」と言いだしました。

Σ( ̄□ ̄;) 

「ベトナム語喋れないじゃん。どんな髪形になるかわからないよ?」
「客おっちゃんばっかじゃん。女性はこんな所では切らないんじゃないの?」
と必死の断念工作をする僕。
(いつもながら、何故僕が必死にお願いしなきゃならんのでしょう?? 参考記事 2006/09/25 ペナン島でバカ話
ついに断念工作が奏功し、その場は諦めてくれました。ほっ。

しかし翌日、相方が海を眺めながら、ぼそっとこう言います。
「やっぱり、あの店で髪を切ってみたい…」

Σ( ̄□ ̄lll)

あの床屋のいったい何が、あんたをそこまで駆り立てているんだ!?
意味が分かりません。
かくして、相方は意気揚々と床屋に入って行きました。

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帰ってきたのは、前髪・後ろ髪を横一直線に切り揃えられた、ベトナム人女性でした。
「ちびまる子ちゃんになっちゃった!」
と言って本人は大笑いしてました。
この人は、しっかりしているんだか、抜けているんだか、いまだによく分かりません。

***

以上です。
旅は道連れ世は情け。旅も人生も世の中も、いろいろな事が起こりますが、僕も皆さんも支えあっていきたいものですね。
こんなバカ話に、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

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(おまけ)ホットドッグにも苦手なパクチーが…の図
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Posted by水瀬ケンイチ