「分散投資で金持ちになった人は本当にいるのか?」という素朴な疑問に対する個人的な答え (その1)

水瀬ケンイチ

大切な相互リンクブログ「貯金生活。投資生活。」のmasaさんが、興味深い記事を書かれています。その名も、『「分散投資で金持ちになった人は本当にいるのか?」という素朴な疑問』です。

以前、僕も同じ疑問を持ったことがありました。

「そんなにインデックス投資が良いのなら、何故、それでお金持ちになったという人を知らないのか?」
「何故、そういう人を知っているという人の話すら聞かないのか??」

もっともな疑問です。
いろいろ調べた結果、自分なりの答えを持つに至ったので、それを書きたいと思います。
(自分なりの答えですから、真偽の程はお約束できませんが)
その答えは、いたってシンプルです。

それは、

「日本では、インデックス投資が始まってばかりだから」

です。
皆さんご存知のように、インデックス投資で、ひと財産(例えば1億円など)を築くには、何十年もの月日がかかります。
逆に言えば、月日をかければ、ひと財産築けるかもしれないということになりますが。

それでは、インデックス投資が始められたのは、いつのことでしょうか。

インデックス投資先進国の米国では、1975年です。
米国バンガード社の「バンガード500インデックス・ファンド」発売とともに始まりました。
(出典:Vanguard Inventments Japan
株式投資の歴史400年に対して、米国インデックス投資の歴史は、30年ちょっとです。

翻って、わが国日本はどうでしょうか。
日本では、1985年です。
1985年6月21日に国際投信委託株式会社(現在の国際投信投資顧問株式会社)が設定した「インデックス・ポートフォリオ・ファンド」発売とともに始まりました。連動指数は日経500種平均株価です。
(出典:投信資料館
日本においては、インデックス投資の歴史は20年ちょっと
しかありません。

しかも、その国内株式インデックスが、バブル崩壊以降、1989年をピークに、10年以上下落し続け、先進諸国の中でも例外的な「逆V字」を描いてきたことは、誰もがご承知のことと思います。

では、僕は、20年ではひと財産築くのには不十分だと言いたいのでしょうか?
いいえ、違います。
この話には続きがあります。

(次回に続く)

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Posted by水瀬ケンイチ