直接取材敢行@楽天証券(その2) ~海外ETFを東証・大証が上場したらどうするか?上場廃止時の取り扱いは?などなど
水瀬ケンイチ
前回の記事、「直接取材敢行@楽天証券(その1)」の続きです。
繰り返しになりますが、ご注意事項を。
・簡潔な表現にするため、敬語は外してあります。
・言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします。
それでは、どうぞ(^^)
■海外ETFを東証・大証が上場したらどうするか?
水瀬ケンイチ
「今日(水瀬注:10月5日時点の話)の日経新聞で、大証で中国株ETFを出すと言っているが、東証・大証が海外ETFをどんどん上場しだしたら、楽天証券はどうするのか?」
(また嫌な質問をしてしまった…)
楽天証券
「東証・大証が海外ETFを取り扱うのは、手前どもとしては逆にすごくうれしい」
水瀬ケンイチ
「う、うれしい!?」
楽天証券
「海外ETFの認知度が高まる。今、海外ETFに必要なのは認知度。東証・大証で買えるようになれば、海外ETFの入り口が広がり、お客様の理解もより深まってくる。するとおそらく、流動性の高い海外の取引所で投資するという意味が分かってくると思う」
水瀬ケンイチ
「流動性の問題ですか」
楽天証券
「金ETFだって、ロンドンのフィクシングで価格が決まっているのに、大証では、値段が付いていない東京の時間で売買が成立するわけです」
水瀬ケンイチ
「ニッポン独自価格ができてしまうと」
楽天証券
「そうです。合理的な投資家であれば、大証で買うのはグローバルな値付けでないわけですから、現地、本場で買おうという話になるのではないか。ただ、国内株式同様に円価にて決済できるメリットもあるため取引所の商品性を頭から否定するつもりはなく、率先してやってくれるのはウェルカムで、まずは認知度を高めてもらい、あとはお客様が勉強されて、東証・大証でやるのか、現地でやるのかは判断してもらえればいい」
繰り返しになりますが、ご注意事項を。
・簡潔な表現にするため、敬語は外してあります。
・言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします。
それでは、どうぞ(^^)
■海外ETFを東証・大証が上場したらどうするか?
水瀬ケンイチ
「今日(水瀬注:10月5日時点の話)の日経新聞で、大証で中国株ETFを出すと言っているが、東証・大証が海外ETFをどんどん上場しだしたら、楽天証券はどうするのか?」
(また嫌な質問をしてしまった…)
楽天証券
「東証・大証が海外ETFを取り扱うのは、手前どもとしては逆にすごくうれしい」
水瀬ケンイチ
「う、うれしい!?」
楽天証券
「海外ETFの認知度が高まる。今、海外ETFに必要なのは認知度。東証・大証で買えるようになれば、海外ETFの入り口が広がり、お客様の理解もより深まってくる。するとおそらく、流動性の高い海外の取引所で投資するという意味が分かってくると思う」
水瀬ケンイチ
「流動性の問題ですか」
楽天証券
「金ETFだって、ロンドンのフィクシングで価格が決まっているのに、大証では、値段が付いていない東京の時間で売買が成立するわけです」
水瀬ケンイチ
「ニッポン独自価格ができてしまうと」
楽天証券
「そうです。合理的な投資家であれば、大証で買うのはグローバルな値付けでないわけですから、現地、本場で買おうという話になるのではないか。ただ、国内株式同様に円価にて決済できるメリットもあるため取引所の商品性を頭から否定するつもりはなく、率先してやってくれるのはウェルカムで、まずは認知度を高めてもらい、あとはお客様が勉強されて、東証・大証でやるのか、現地でやるのかは判断してもらえればいい」
水瀬ケンイチ
「ただ、インデックス投資家はのんびり屋さんが多く、株価チェックを一週間や一ヶ月に一度くらいしかやらない人もいる。そういう人は、昼と夜の微妙な値付けの違いが気にならない。長期で見れば裁定が働いて、東証・大証と現地の間の価格差が開かないのではないか。すると、売買手数料が安い国内市場で買った方がいいということにはなり、楽天証券にとって脅威なのでは?」
楽天証券
「それはある。しかし、運用会社がどこまで銘柄を増やせるのかという問題がある。現状でも、上海とかコモディティとかニッチなETFの組成が先行していて、主要な指数はまだ話として上がっていない。東証・大証が40数銘柄扱えば脅威だが、運用会社の事情で、かなり時間がかかると思われる。運用会社が海外ETFで王道どころの商品が出せるのであれば、もっと前から投資信託でもできたはず。現実にはそうなっていない」
水瀬ケンイチ
「なるほど」
(これは説得力あるな…)
楽天証券
「もし仮にできたとしても、それはそれで、全体のパイが広がるということに繋がり、マーケティング的にも良いことだと思う」
■海外ETFの分配金は、米ドル/円決済を選べるようにはならない?
水瀬ケンイチ
「インデックス投資家は、分配金を再投資する人が多いと思う。楽天証券の海外ETFの分配金は、強制円転されて届くが、再投資しようとすると為替手数料が二重にかかる。米ドルで受け取ることも選べるようにはならないか?」
楽天証券
「お客様からもリクエストをいただいている。検討している」
(口ぶりが微妙でしたが、皆さんからのリクエストはちゃんと届いているようですよ)
■海外ETF上場廃止時の取り扱いは?
水瀬ケンイチ
「うちのブログに、何度も何度も来る質問で、“楽天証券の海外ETFが上場廃止になった時はどうなるのか?”という質問がある。楽天証券WEBサイトの注意書きやFAQを見ると“上場廃止時は弊社での取扱を停止する場合がある。日本株式の上場廃止の場合のように本券をお返しすることはできない”と書いてある。この説明文を見ても、意味が分からない個人投資家が多い。投資していたお金がゼロ円になってしまうのではと懸念しているようだ。もう少し詳しく説明してほしい」
楽天証券
「バークレイズに確認したところ、実際に上場廃止になったケースはないとのこと。もし、仮に上場廃止が起こったと仮定した場合はどうなるのかというと、ネットアセットバリュー(水瀬注:ファンドの純資産価値)で現金としてお返しすることになる。ただ米国でも前例がないため必ずそうなるかどうかはケースバイケースになると思うが、いきなりゼロになることはない」
水瀬ケンイチ
「そうWEBサイトに書いてほしい。上場廃止時のスキームが明らかでないことから、楽天証券の海外ETFはすすめないと主張している人たちがいる。せめて、もう少しかみ砕いて、分かりやすく書いてほしい」
楽天証券
「わかった。表記については少し考える」
(これで、少しは分かりやすく改善されるといいなぁ)
(次回に続く)
<ご参考>記事に出てきた証券会社の口座開設は以下からできます。
(会社名をクリックしてください)
・楽天証券
「ただ、インデックス投資家はのんびり屋さんが多く、株価チェックを一週間や一ヶ月に一度くらいしかやらない人もいる。そういう人は、昼と夜の微妙な値付けの違いが気にならない。長期で見れば裁定が働いて、東証・大証と現地の間の価格差が開かないのではないか。すると、売買手数料が安い国内市場で買った方がいいということにはなり、楽天証券にとって脅威なのでは?」
楽天証券
「それはある。しかし、運用会社がどこまで銘柄を増やせるのかという問題がある。現状でも、上海とかコモディティとかニッチなETFの組成が先行していて、主要な指数はまだ話として上がっていない。東証・大証が40数銘柄扱えば脅威だが、運用会社の事情で、かなり時間がかかると思われる。運用会社が海外ETFで王道どころの商品が出せるのであれば、もっと前から投資信託でもできたはず。現実にはそうなっていない」
水瀬ケンイチ
「なるほど」
(これは説得力あるな…)
楽天証券
「もし仮にできたとしても、それはそれで、全体のパイが広がるということに繋がり、マーケティング的にも良いことだと思う」
■海外ETFの分配金は、米ドル/円決済を選べるようにはならない?
水瀬ケンイチ
「インデックス投資家は、分配金を再投資する人が多いと思う。楽天証券の海外ETFの分配金は、強制円転されて届くが、再投資しようとすると為替手数料が二重にかかる。米ドルで受け取ることも選べるようにはならないか?」
楽天証券
「お客様からもリクエストをいただいている。検討している」
(口ぶりが微妙でしたが、皆さんからのリクエストはちゃんと届いているようですよ)
■海外ETF上場廃止時の取り扱いは?
水瀬ケンイチ
「うちのブログに、何度も何度も来る質問で、“楽天証券の海外ETFが上場廃止になった時はどうなるのか?”という質問がある。楽天証券WEBサイトの注意書きやFAQを見ると“上場廃止時は弊社での取扱を停止する場合がある。日本株式の上場廃止の場合のように本券をお返しすることはできない”と書いてある。この説明文を見ても、意味が分からない個人投資家が多い。投資していたお金がゼロ円になってしまうのではと懸念しているようだ。もう少し詳しく説明してほしい」
楽天証券
「バークレイズに確認したところ、実際に上場廃止になったケースはないとのこと。もし、仮に上場廃止が起こったと仮定した場合はどうなるのかというと、ネットアセットバリュー(水瀬注:ファンドの純資産価値)で現金としてお返しすることになる。ただ米国でも前例がないため必ずそうなるかどうかはケースバイケースになると思うが、いきなりゼロになることはない」
水瀬ケンイチ
「そうWEBサイトに書いてほしい。上場廃止時のスキームが明らかでないことから、楽天証券の海外ETFはすすめないと主張している人たちがいる。せめて、もう少しかみ砕いて、分かりやすく書いてほしい」
楽天証券
「わかった。表記については少し考える」
(これで、少しは分かりやすく改善されるといいなぁ)
(次回に続く)
<ご参考>記事に出てきた証券会社の口座開設は以下からできます。
(会社名をクリックしてください)
・楽天証券
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