売らずに我慢するテクニック

水瀬ケンイチ

インデックスファンド投資家の仕事は、「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」ではないか、そして、じっと我慢するだけではツラいので、なんとか「売らずに我慢するテクニック」はないのかという前回のお話の続きです。

本やネットでいろいろ調べてみました。
しかし、投資の必要性とか仕組みとか買い方、売り方などの情報は膨大に存在するが、売らずに我慢するテクニックに関するまとまった情報は見つかりませんでした。
しかし、じっとしていて我慢できるほど私の意思は強くありません。何か有効な「行動」を見つからなければ、自分で考えてやってみるしかありません。
いろいろもがいてみた結果、自分で少しは有効と感じられた行動を、以下に整理したいと思います。

○ スポーツに没頭する
○ 飲んだくれる
○ バイ&ホールドを推奨する本を読む

苦しんだ割には、この程度でした。目の覚めるような画期的なものが無くて、申し訳ありません。でも、資産運用なんてカッコいいことを言っても、現実なんて泥臭いものです。

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○ スポーツに没頭する、について。
これは効きます。
特に、ハードであればあるほど、投資だのなんだのという事はスッパリ忘れられます。スポーツを終えた後も、心地よい疲れが投資のことを忘れさせてくれます。
恥ずかしながら、いい歳こいて最近サーフィンデビューしたのですが、当日の夜や翌日は、疲れと筋肉痛で廃人同然(笑)。何も考えられず、これなんかまさに持ってこいであります。
ただ、売りたくなった時に都合よくスポーツできるかどうかという問題はあります。

○ 飲んだくれる、について。
賛否両論あろうかと思いますが、一応効果はあります。
酒は嫌なことを忘れさせてくれます。たまに、帰り道まで忘れさせてくれるので困りものですが…(笑)。まあ、「酒に逃げてる」だけですし、投資のためにアル中になるのもバカらしいので、あまりおすすめしません。

○ バイ&ホールドを推奨する本を読む、について。
これが一番効果がありました。
自分が、「インデックスファンドのバイ&ホールド」戦略を最も信用できると判断した時の材料を、改めて読み直す。売りたい気持ちを見事に我慢できました。
ただ、問題は、我慢したい時に読むべき部分が、分厚い本のあちこちに散らばっていて、いざという時探すのが面倒くさいという事です。一刻も早く売り抜けたい!という切羽詰った状況において、例え良書であっても1ページ目の「この本を親愛なる妻●●に捧げる」なんてところから、順番に読んでいくのは結構ツラいものです。

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そこで、我慢したい時に読むべき部分に、印をつけておこうと考えました。
本に付箋を貼ったり、WEBサイトのあるページをブックマークしたりしましたが、見たい情報がいろんな場所に散らばってしまうので、どうも煩雑でうまくありませんでした。
それならば、我慢したい時に読むべき情報を、コピーやプリントアウトして一ヶ所に綴じておこうと考えました。
気になるバイ&ホールド情報をコピーして、クリアファイルに入れていく……。地道で面倒くさい作業ですが、「売りたくなったら見る情報ファイル」として、なかなかいい物が出来ました。
これは自信を持って、皆さんにもおすすめできます。
よかったら、皆さんも自分なりの「売りたくなったら見る情報ファイル」を作ってみませんか?そして、暴落相場でもインデックスファンドを売らず、一緒に乗り切ろうではありませんか。

※他にもこんな方法があるよ!という方、ぜひご紹介いただけないでしょうか。よろしくお願いします。
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Posted by水瀬ケンイチ