ゴールデンウィーク早期リタイア考(その2) 地に足の着いた早期リタイア本
水瀬ケンイチ
早期リタイア、アーリーリタイア、ハッピーリタイア、セミリタイア……本屋に行くと魅力的なタイトルが付いた本がたくさん売られています。
ひととおり目を通すようにしているのですが、株で○億円大儲けとか、不動産投資で月○百万円とか、情報起業でセミリタイアとか、どれも儲ける部分に主眼が置かれていて、かつ、どこか現実離れした成功本だったりして、個人的にしっくり来ないものが多いです。
僕が探しているのは、もっと地に足の着いた、リアリティがある考え方やノウハウが書かれたリタイア本です。 例えば、先日ご紹介した「人生後半戦のポートフォリオ」(水木楊著)がそうであったように。
今回は、僕が今まで読んできたなかでいちばん参考になった早期リタイア本をご紹介します。
もう何回読み返したか分かりません。
タイトルと表紙はお気楽な感じに見えますが、中身は非常に真面目な人生訓です。
筆者は、別に怠惰になることをすすめているのではなく、「自由な時間」の使い方を見直そう、より多くのお金を稼ぐことより自分のために時間を使おう、とすすめています。
ひととおり目を通すようにしているのですが、株で○億円大儲けとか、不動産投資で月○百万円とか、情報起業でセミリタイアとか、どれも儲ける部分に主眼が置かれていて、かつ、どこか現実離れした成功本だったりして、個人的にしっくり来ないものが多いです。
僕が探しているのは、もっと地に足の着いた、リアリティがある考え方やノウハウが書かれたリタイア本です。 例えば、先日ご紹介した「人生後半戦のポートフォリオ」(水木楊著)がそうであったように。
今回は、僕が今まで読んできたなかでいちばん参考になった早期リタイア本をご紹介します。
ヴォイス
アーニー・J. ゼリンスキー(著)Ernie J. Zelinski(原著)三橋 由希子(翻訳)
発売日:2003-09-01
もう何回読み返したか分かりません。
タイトルと表紙はお気楽な感じに見えますが、中身は非常に真面目な人生訓です。
筆者は、別に怠惰になることをすすめているのではなく、「自由な時間」の使い方を見直そう、より多くのお金を稼ぐことより自分のために時間を使おう、とすすめています。
前半では、ものの見方が生き方を変える、仕事人間は奴隷と同じ、あまり働かないことは健康にいい、とリタイア生活の良さを説いてきます。
しかし、すぐにリタイアしたら誰でもハッピーになれるかと言ったらそうではなく、リタイアにも準備が必要だといいます。何の準備もなくリタイアした後、すぐに病気になったり亡くなったりしてしまう人もいるそうです。
後半では、リタイア準備のための様々なテストやノウハウが紹介されています。
ノウハウはたくさんありますが、受身ではなく能動的に時間を使うという考え方と、「今を生きよ」という禅の教えにも通じる自然体の考え方が柱になっているように思います。まさに、「クリエイティブな人生を送る人は自然体」というわけです。
もちろん、これらはリタイアするための考え方なのですが、それだけでなく僕たち働いている者にとっても、自分の働き方を見直すのにおおいに役立つ考え方だと思います。
話は変わりますが、僕の友人で朝から晩まで休みもなくがむしゃらに働いていたハードワーカーがいたのですが、2年前、事故で生死をさまよう大怪我を負ってしまいました。
かろうじて生還した彼が、入院中の病室でつぶやいた言葉が、この本を読んでいると思い出されるのです。
「生死をさまよって、生きている意味を考えた。好きなことをやらない人生なんて意味がない」
なお、本書でも、生活するのにお金が1円もいらないとは言っていません。ただ、リラックスした優雅な生活に大金はいらない、そう言っているのです。タイトルだけ見て、本書をニートのすすめだなどと勘違いされないよう、お願いいたします。
<お願い>
早期リタイアの是非については、賛否両論あろうかと思いますが、いち個人の戯言だと思って、ご笑覧いただければ幸いです。
しかし、すぐにリタイアしたら誰でもハッピーになれるかと言ったらそうではなく、リタイアにも準備が必要だといいます。何の準備もなくリタイアした後、すぐに病気になったり亡くなったりしてしまう人もいるそうです。
後半では、リタイア準備のための様々なテストやノウハウが紹介されています。
ノウハウはたくさんありますが、受身ではなく能動的に時間を使うという考え方と、「今を生きよ」という禅の教えにも通じる自然体の考え方が柱になっているように思います。まさに、「クリエイティブな人生を送る人は自然体」というわけです。
もちろん、これらはリタイアするための考え方なのですが、それだけでなく僕たち働いている者にとっても、自分の働き方を見直すのにおおいに役立つ考え方だと思います。
話は変わりますが、僕の友人で朝から晩まで休みもなくがむしゃらに働いていたハードワーカーがいたのですが、2年前、事故で生死をさまよう大怪我を負ってしまいました。
かろうじて生還した彼が、入院中の病室でつぶやいた言葉が、この本を読んでいると思い出されるのです。
「生死をさまよって、生きている意味を考えた。好きなことをやらない人生なんて意味がない」
なお、本書でも、生活するのにお金が1円もいらないとは言っていません。ただ、リラックスした優雅な生活に大金はいらない、そう言っているのです。タイトルだけ見て、本書をニートのすすめだなどと勘違いされないよう、お願いいたします。
<お願い>
早期リタイアの是非については、賛否両論あろうかと思いますが、いち個人の戯言だと思って、ご笑覧いただければ幸いです。
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