マネックス証券、米国上場ETFの取り扱い開始

水瀬ケンイチ

マネックス証券が、米国ETFの取り扱いを2008年6月下旬より開始すると発表しました。

今までも海外ETFのうち中国ETFの取り扱いはあったのですが、今回はついに米国市場(ニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所、およびアメリカン証券取引所)に上場するETFがお目見えです。
待ちかねたマネックスファンのかたも多いのではないでしょうか。

手数料、取り扱い銘柄、特定口座に入れられるかどうかなど気になる点は、確定次第あらためてご案内とのことで、今のところまだ不明。
続報を待ちたいと思います。

記事に書けるような情報ネタが少ないので、現時点での個人的感想を少し書きます。
マネックスの米国ETFは、楽天証券・イートレード証券の取り扱い開始から1年以上遅れての登場であり、既存2社に対してアドバンテージを提示できなくては、目立った収益は見込めないように思います。

まず、銘柄については、米国ETFとのことなので、楽天・イートレと差別化することは難しいような気がします。楽天証券のラインナップは、今や相当幅広いです。せめて、LSE(ロンドン証券取引所)上場のETFなど、既存2社にないETFの取り扱いがあればよかったのですが…。

次に、手数料ですが、イートレを上回る安さにできるかどうか。
マネックスの国内株式の手数料は、現在、既存2社に比べて安くはありません。
ただ、モバイル経由だと妙に安い価格帯があるので、米国ETFでもあるいはあっと驚く価格設定がないとは言い切れません。

最後に、特定口座に入れられるかですが、これができると既存2社に対して大きなアドバンテージになると思います。
現在、野村など大手証券では海外ETFを特定口座に入れられるようですが、ネット証券既存2社では一般口座のみでの取り扱いです。
一般口座の何が困るのかというと、分配金の二重課税還付のための確定申告が面倒くさいということ、リタイア後のETF売却で利益が出ると健康保険料が上がってしまう場合があること、などがあるようです。

長期保有のほったらかし投資派としては、海外ETFを特定口座に入れられることのメリットは、MasterCard風に言えば、“Priceless”だと思います。
ぜひ、ここで頑張ってほしいなぁ(^^)

さて、どうなることやら。
正式な続報を待ちたいと思います。


<ご参考>
上記証券会社は、以下から口座開設できます。(会社名をクリックしてください)
マネックス証券
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Posted by水瀬ケンイチ