改正金商法が成立、上場投信多様化へ一歩?

水瀬ケンイチ

改正金融商品取引法が6月6日に成立し、ETF多様化へ向けて一歩前進したとのこと。

【NIKKEI NET 2008/06/07より引用】
改正金商法が成立、上場投信多様化へ一歩
 東京市場の国際競争力強化を目指す改正金融商品取引法が6日に成立したことを受け、金融庁は関係政省令の作成を急ぐ。改革の柱として上場投資信託(ETF)の規制を緩和。年内には参加者を機関投資家に限った「プロ向け証券市場」も開設できるようにする。投資しやすい環境づくりをし、国内外の投資マネーを呼び込む狙いだ。

 改正金商法は1996年の日本版ビッグバン(金融大改革)以来の包括的な金融市場改革策となる「金融・資本市場競争力強化プラン」を肉付ける第1弾。(1)市場の国際化・活性化(2)市場の透明性・信頼性の確保(3)金融機関の競争力強化――を重点事項に据えた。(07:00)
【引用おわり】

ほほーと思い、金融庁のWEBサイトに公開されている「金融商品取引法等の一部を改正する法律」関連資料を、読み込んでみました。
http://www.fsa.go.jp/common/diet/169/index.html

ところが…アレ?
「ETFの多様化」「商品組込型の投資信託」という言葉は出てきても、MSCI KOKUSAIなど海外株式指数に連動したETF上場が可能になるような、ETFの連動指数の規制緩和についての具体的記載はどこにも見当たりませんでした。
まさかとは思いますが、商品ETFの上場をもって「ETFを多様化しました!」とお茶を濁すつもりじゃないだろうなぁ。

記事にあるように、これが上場投信多様化への「第一歩」であり、その後の関係政省令で、具体的にETFの連動指数の規制緩和がなされるということならいいのですが。
引き続き、ウォッチしていきたいと思います。
関連記事




投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ